演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/03/25 林家今丸独演会

2007-03-25 | 芸協見ブんログ
一、紙切り

《お仲入り》

一、林家今丸とオーナーとの随談

一、お客様の似顔切り


早朝寄席がハネた後、末広亭に行きたかったのですが、到着する頃にはお目当ての鯉枝さんの出番に間に合わないため、3日前に行ったばかりの武蔵小山に向かいました。紙切りの独演会ってどんなものだろうと興味津々です。

鋏試しは
恵比寿様
鯛を持っている見事な恵比寿様は小学4年生くらいの女の子に。
その後はリクエストで
東京タワー
ペンギン』(親子3羽!)
安藤美姫
ゾウ』(師匠は“インド象”と言ってました)

「観覧車」というリクエストがあったところで、師匠はおそらく動物や現代的な
切り物が続いたため、雰囲気や種類を考えられたのでしょう。
花魁
を切りました。
リクエストが出なかったため、もうすぐ祭りの季節ということで
浅草・三社祭の神輿』(宝珠付き)

そして男女1人ずつの似顔を切って、前半が終了しました。

後半は「Live Cafe AGEIN」のオーナーとのトーク。
・今丸師匠は英語とフランス語が堪能
 (海外公演で通訳なしでお客様とやりとりするそうです)
・お父様が鈴本にいらしたため、小さな頃から寄席通い
 (「このおじさん上手くなったな」と思ったのが圓生師匠だったとか)
・切った形を作るために義太夫・日本舞踊を習得
・屋外での高座にも対応できるように扇風機の前で稽古
・鋏は日本橋人形町「うぶけや」の特製品。初代正楽師匠と店主が考案
・鋏は研がない。切ることが研ぎにつながる
・どんな注文にも応えられるように、新聞・ニュースはもちろん、街中でも
 色々な物に注目し、さらには美術館や展覧会にも足を運び、切った時の形
 を考えている

寄席では落語と落語の間に挟まれているため、お客さんをいじらない。
でしゃばり過ぎてもいけない。それでいてお客さんを楽しませる。
お客さんが楽しいことは、芸人も楽しい

今丸師匠やボンボンブラザース先生は、“膝代わり”の代表格ですが、
主任の噺を心地良く聴くためには、なくてはならない存在。
その“プロ魂”“芸人魂”を垣間見たような気がします。

終演後は残った参加者と今丸師匠を囲んでのお話。
紙切りをやっている方への指導や、寄席の裏話などが聞けて、寄席好きな私に
とって本当に有意義なひと時を過ごさせていただきました。



コメント
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