演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/03/20 第9回 四派で深夜

2007-03-20 | 深夜寄席見ブんログ
五街道弥助(落語協会)…『鮑のし』

三遊亭神楽(円楽一門)…『釜どろ』

立川笑志(落語立川流)…『長命』

三笑亭朝夢(落語芸術協会)…『天狗裁き』


会場前には本日の出演者の他に、瀧川鯉朝師匠や立川談修さんも
駆けつけお手伝い。
定席の夜の部がハネるのが延びたため客入れが遅れ、幕が開いたのは
9時40分近く。

開口一番は楽屋内でのアミダの結果、弥助さん。
雲助一門だけあってさすがに落ち着きがあります。
「磯の鮑の片想い」という言葉も聞かれなくなりつつありますが、
しっかり者のおかみさんと、ちょいと頼りない甚兵衛さんの掛け合い
が笑いを誘いました。

神楽さん。‘かぐら’ではなく“じんらく”と読みます。
円楽師匠引退のマクラから泥棒の話を経て本題へ。
旦那が入っているとは知らずに、いつもより重い釜を担ぐ泥棒のやりとり
が実に面白かったです。

大きな拍手で迎えられた笑志さん。かなり御贔屓さんがいらしていたようです。
1年ぶりの末広亭の高座にやや興奮気味の笑志さんは、袂から携帯電話を取り出し客席を‘カシャッ’
楽屋から朝夢さんが興味深そうに眺めてました。
この写真は笑志さん自身のブログに載せるそうです。
「長命」は談志師匠のを聴いたことがありますが、それよりはハイテンポで、
客席は爆笑に次ぐ爆笑!
この勢いなら真打昇進も、そう遠いものではないと感じられる高座でした。

トリはトリ慣れしていない朝夢さん。
思わず「おあとと交代・・・」と言いそうになってました
三笑亭のプライドを賭けた高座は「天狗裁き」
初夢の話とは言ってないので「羽団扇」ではなく「天狗裁き」としました。
古典的な噺の中に、現代的なくすぐりを入れるあたりは朝夢さんの真骨頂で、
立川流ファンの多い中、芸協ファンの私も楽しませていただきました。

今回はそれぞれの所属の特徴が良く出ていたなと感じる興行でした。

次回の「第10回 四派で深夜」は5月2日(水)
出演予定は、

◎三遊亭きつつき(円楽一門)

◎立川志遊(落語立川流)

◎古今亭菊六(落語協会)

◎春風亭笑松(落語芸術協会)

です。
コメント
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