演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/08/17 芸協同期会 平成⑭タイプ Vol.1(日本橋社会教育会館ホール)

2007-08-17 | 芸協見ブんログ
三笑亭可女次…『接待ゴルフ』
(三笑亭可楽門下 3月)

橘ノ圓満…『道灌』
(橘ノ圓門下 2月)

昔昔亭桃之助…「スケッチブック漫談」
(昔昔亭桃太郎門下 4月)

神田きらり…『寛永三馬術 誉れの梅花 愛宕山』
(神田松鯉門下 2月)

《お仲入り》

笑福亭和光…『犬の目』
(笑福亭鶴光門下 7月)

三笑亭夢吉…『青菜』
(三笑亭夢丸門下 1月)

※カッコ内の月はそれぞれのプロフィールによる、入門または前座見習い開始月です。


芸協の平成14年組が6人集まっての初めての会。
会場の「日本橋社会教育会館ホール」は水天宮や人形町から程近い、小学校もあるモダンなビル。
ロビーも広く綺麗で、会場は池袋の「東京芸術劇場小ホール」を階段状にした感じ。どこからも見易そうですが、私は迷うことなく最前列に座りレトロな音楽が流れる中、開場を待ちます。

開口一番は可女次さん。二ツ目に昇進した3月の池袋以来です。
ネタは「接待ゴルフ」で、以前武蔵小山で三遊亭福楽さんのを聴きましたが、可女次さんは寒いギャグのオンパレードの噺を熱演。会場は微妙な反応でしたが、私は十分楽しませていただきました。

貫禄たっぷりの圓満さん。圓師匠を彷彿させるような語り口で、聴いていて安心感と安定感がありました。

桃太郎師匠の出囃子に乗って桃之助さんが登場。扇子を改造したマクラで客をつかみ、スケッチブックを2冊使っての漫談。
こういう会だからこそ、こういうネタもアリなのかなぁ…と複雑な気持ちになる高座でした。

きらりさんの出囃子は小柳枝師匠の「梅は咲いたか」。
寄席寸法の「寛永三馬術」で、一気に会場内の空気を取り込んで行きました。

お仲入りの後は和光さん。この6人の中では一番最後に二ツ目に昇進した、いわば“末弟”ですが、鶴光師匠譲りの関西テイストたっぷりの一席で場内の笑いを誘いました。

トリは夢吉さん。ネタ下ろしの「青菜」で、途中言い間違いなどはあったもののしっかりとした古典で立派にトリの任を務めたと思います。

開演前に場内に流れていた曲は「バートン・クレーン」という人が戦前に日本で歌っていたという、夢吉さん選曲のもの。
エノケンなどが歌って日本でもおなじみの名曲集ですが、調べてみるとどうやら武蔵小山「AGAIN」のマスター、石川さんが自費出版されたCDのようです。
勝手に“レトロな若手”と命名したい夢吉さんらしい楽しい音楽でした。

年齢も生い立ちも境遇も師匠も違う6人が、同時期に入門したことで始った会。
個性的な面々だけにまとまりが心配ですが、長兄ならぬ“長姉”のきらりさんや、保護者役(?)の圓満さんを中心にこれからの益々の活躍を期待せずにはいられない14年組。
私としてもきらりさん、夢吉さんを主として6人を応援していく所存です。
コメント
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