<出演>
三笑亭可楽…フルート・三線・ボーカル
春風亭小柳枝…ウクレレ・パーカッション・ボーカル・さざ波
三遊亭右紋…スチールギター
神田紫…ウクレレ・ボーカル
新山真理…ウクレレ・ボーカル・MC
春風亭柏枝…アコースティックギター
瀧川鯉之助…ベース
<曲目>
マリヒニメレ…新山真理
幸せはここに…春風亭小柳枝
夏の日の想い出…神田紫
涙そうそう…三笑亭可楽
タイニー・バブルス…神田紫・新山真理
好きだった…三笑亭可楽・春風亭小柳枝
ホレホレ節…全員
カイマナヒラ…全員
昼の部の可楽師匠の後、緞帳が下りている中、オレンジ色のムームーを着た真理さんが客席最前列前に現れました
まずは前説から。
『手拍子と音楽が合わなくても途中で止めないで下さい。不安になりますから…』
『アンコールやリクエストは一切受け付けません』
『もはやここは末広亭ではありません。ちょうちんは椰子の実、こちら(空調機)はダイヤモンドヘッドだと思って下さい』
自虐的な(?)楽しい前説で場内をほぐし、真理さんも中に戻って間もなく演奏開始です
まずは真理さんの“マリヒニメレ”から。
紫先生と真理さんはオレンジ色のムームー、男性陣は白いスラックスにアロハシャツといういでたちですが、ここで一曲終わった真理さんが、
『ここは健康ランドではありません』
いやぁ~、言われなければ健康ランドかと思っちゃいました
続いて小柳枝師匠の“幸せはここに”ですが、低くて甘くて渋くて、もうホントに男の私でさえとろけてしまいそうな声です
終わって真理さんの一言。
『場内の皆さんも涙ぐんで・・・いる方はいなくて、小柳枝師匠ご本人が涙ぐんでいらっしゃいました』
ここでメンバー紹介。
可楽師匠のフルートを横笛と紹介し、『音楽大学の方が“フルートで横笛の音色を出せるのは大したものだ”とおっしゃってました』
この7人で唯一二ツ目の鯉之助さんはベースの腕前を買われて前座時代からメンバーに入っているそうですが、なにせ身分制度の厳しい社会ですから何をするにも真理さんの命令に従わなくてはなりません
柏枝師匠はアコースティックギターだから“アコギな男”、右紋師匠は明治学院大学の“LMS”出身と紹介されました。
紫先生、小柳枝師匠も紹介された後の3曲目は紫先生の“夏の日の想い出”。
ここで小柳枝師匠が柳行李に入った小豆で波の音を演出
柳行李をかける小柳枝師匠の姿に真理さんが、
『弁当売りのおじさんではありません』
確かに昔は、このようなおじさんが駅のホームで弁当を売っていたよなぁ…と感慨に耽ってしまいました
で、小柳枝師匠は小豆の入った柳行李を前後左右に、何かに取り憑かれたように(ごめんなさい)一心不乱に揺すっている姿が印象的でした
次は可楽師匠のソロで“涙そうそう”。フルートから沖縄の三線に変えた可楽師匠がチューニング中に『ツエくれ』。
慌てて舞台の袖から杖を取り出す真理さんと鯉之助さん。
ところが可楽師匠は『ツェだよ、ツェ!だれが杖って言ったんだ!』
どうやら“C音”だったようで可楽師匠は怒り心頭、真理さんは平身低頭
この“涙そうそう”は演奏も可楽師匠のみで、小柳枝師匠の波が雰囲気を醸し出して場内は聴き入っていました
色々な演奏で小柳枝師匠は譜面台を持って高座上を、あっちに行ったり、こっちに来たり。この姿を真理さんは、
『病院内を点滴台持って移動する患者さん』
と言っていましたが、まさにその通りで一番笑ったギャグでした
さらには『落ち着けば一人前』、『走らなくていいですよ。つまづいちゃうから』とまるで与太郎への説教のようなやり取り。
『動くことでボケ防止になりますから』と大師匠と真理さんの信頼関係を垣間見る思いでした。
女性2人による“タイニーバブルス”は南国ムードいっぱいの明るい歌声。
可楽師匠と小柳枝師匠の“泣かないで”は年金を貰っている「ザ・年金ズ」の深みのある内容でした。
特に可楽師匠の裏声は、とても年金受給者とは思えない張りがあって、場内からも大きな拍手が送られました
アロハマンダラーズのオリジナル曲“ホレホレ節”はハワイに移民した日本人を歌った曲ですが、哀愁の中にも明るさがあって何度でも聴きたい曲になっていました
『残念ながら最後の曲になってしまいましたが・・・・・・皆さん、残念がってませんね』と真理さん。
最後の曲はハワイアンの定番“カイマナヒラ”で大団円。
この7人は、大橋節夫、バッキー白片、灰田勝彦、灰田有紀彦、ダニー飯田、山口軍一、日野てる子といった一流のハワイアン歌手ではありませんが、お客さんを楽しまそう、自分達も楽しもうといった情熱を高座上からヒシヒシと感じました。
私としても新山真理さんが出演するという軽い気持ちで見に行ったのですが、ハワイアン音楽の楽しさと芸人さんの思いがけない一面を見ることができて、本当に楽しい企画でした。
最後に猛暑の中の10日間、無事に務め終えた7人の皆さんに大きな拍手を送ります
※今回、アロハマンダラーズを見られなかった方に朗報です。
10月28日の『芸協らくごまつり』では、アロハマンダラーズをはじめ、にゅうおいらんずや浅草ジンタの舞台もあります。
是非、こちらで楽しい音楽の世界をお楽しみ下さい!
三笑亭可楽…フルート・三線・ボーカル
春風亭小柳枝…ウクレレ・パーカッション・ボーカル・さざ波
三遊亭右紋…スチールギター
神田紫…ウクレレ・ボーカル
新山真理…ウクレレ・ボーカル・MC
春風亭柏枝…アコースティックギター
瀧川鯉之助…ベース
<曲目>
マリヒニメレ…新山真理
幸せはここに…春風亭小柳枝
夏の日の想い出…神田紫
涙そうそう…三笑亭可楽
タイニー・バブルス…神田紫・新山真理
好きだった…三笑亭可楽・春風亭小柳枝
ホレホレ節…全員
カイマナヒラ…全員
昼の部の可楽師匠の後、緞帳が下りている中、オレンジ色のムームーを着た真理さんが客席最前列前に現れました
まずは前説から。
『手拍子と音楽が合わなくても途中で止めないで下さい。不安になりますから…』
『アンコールやリクエストは一切受け付けません』
『もはやここは末広亭ではありません。ちょうちんは椰子の実、こちら(空調機)はダイヤモンドヘッドだと思って下さい』
自虐的な(?)楽しい前説で場内をほぐし、真理さんも中に戻って間もなく演奏開始です
まずは真理さんの“マリヒニメレ”から。
紫先生と真理さんはオレンジ色のムームー、男性陣は白いスラックスにアロハシャツといういでたちですが、ここで一曲終わった真理さんが、
『ここは健康ランドではありません』
いやぁ~、言われなければ健康ランドかと思っちゃいました
続いて小柳枝師匠の“幸せはここに”ですが、低くて甘くて渋くて、もうホントに男の私でさえとろけてしまいそうな声です
終わって真理さんの一言。
『場内の皆さんも涙ぐんで・・・いる方はいなくて、小柳枝師匠ご本人が涙ぐんでいらっしゃいました』
ここでメンバー紹介。
可楽師匠のフルートを横笛と紹介し、『音楽大学の方が“フルートで横笛の音色を出せるのは大したものだ”とおっしゃってました』
この7人で唯一二ツ目の鯉之助さんはベースの腕前を買われて前座時代からメンバーに入っているそうですが、なにせ身分制度の厳しい社会ですから何をするにも真理さんの命令に従わなくてはなりません
柏枝師匠はアコースティックギターだから“アコギな男”、右紋師匠は明治学院大学の“LMS”出身と紹介されました。
紫先生、小柳枝師匠も紹介された後の3曲目は紫先生の“夏の日の想い出”。
ここで小柳枝師匠が柳行李に入った小豆で波の音を演出
柳行李をかける小柳枝師匠の姿に真理さんが、
『弁当売りのおじさんではありません』
確かに昔は、このようなおじさんが駅のホームで弁当を売っていたよなぁ…と感慨に耽ってしまいました
で、小柳枝師匠は小豆の入った柳行李を前後左右に、何かに取り憑かれたように(ごめんなさい)一心不乱に揺すっている姿が印象的でした
次は可楽師匠のソロで“涙そうそう”。フルートから沖縄の三線に変えた可楽師匠がチューニング中に『ツエくれ』。
慌てて舞台の袖から杖を取り出す真理さんと鯉之助さん。
ところが可楽師匠は『ツェだよ、ツェ!だれが杖って言ったんだ!』
どうやら“C音”だったようで可楽師匠は怒り心頭、真理さんは平身低頭
この“涙そうそう”は演奏も可楽師匠のみで、小柳枝師匠の波が雰囲気を醸し出して場内は聴き入っていました
色々な演奏で小柳枝師匠は譜面台を持って高座上を、あっちに行ったり、こっちに来たり。この姿を真理さんは、
『病院内を点滴台持って移動する患者さん』
と言っていましたが、まさにその通りで一番笑ったギャグでした
さらには『落ち着けば一人前』、『走らなくていいですよ。つまづいちゃうから』とまるで与太郎への説教のようなやり取り。
『動くことでボケ防止になりますから』と大師匠と真理さんの信頼関係を垣間見る思いでした。
女性2人による“タイニーバブルス”は南国ムードいっぱいの明るい歌声。
可楽師匠と小柳枝師匠の“泣かないで”は年金を貰っている「ザ・年金ズ」の深みのある内容でした。
特に可楽師匠の裏声は、とても年金受給者とは思えない張りがあって、場内からも大きな拍手が送られました
アロハマンダラーズのオリジナル曲“ホレホレ節”はハワイに移民した日本人を歌った曲ですが、哀愁の中にも明るさがあって何度でも聴きたい曲になっていました
『残念ながら最後の曲になってしまいましたが・・・・・・皆さん、残念がってませんね』と真理さん。
最後の曲はハワイアンの定番“カイマナヒラ”で大団円。
この7人は、大橋節夫、バッキー白片、灰田勝彦、灰田有紀彦、ダニー飯田、山口軍一、日野てる子といった一流のハワイアン歌手ではありませんが、お客さんを楽しまそう、自分達も楽しもうといった情熱を高座上からヒシヒシと感じました。
私としても新山真理さんが出演するという軽い気持ちで見に行ったのですが、ハワイアン音楽の楽しさと芸人さんの思いがけない一面を見ることができて、本当に楽しい企画でした。
最後に猛暑の中の10日間、無事に務め終えた7人の皆さんに大きな拍手を送ります
※今回、アロハマンダラーズを見られなかった方に朗報です。
10月28日の『芸協らくごまつり』では、アロハマンダラーズをはじめ、にゅうおいらんずや浅草ジンタの舞台もあります。
是非、こちらで楽しい音楽の世界をお楽しみ下さい!