演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

10/02/11 「落語+講談会「お江戸*日和」」(お江戸日本橋亭)

2010-02-11 | 講談会・落語会
春風亭ぽっぽ…『初天神』

一龍斎貞鏡…『源平盛衰記 -扇の的-』

鈴々舎馬るこ…『死神』

《お仲入り》

宝井琴柑…『紀伊国屋文左衛門 -宝の入船-』

林家たけ平…『幾代餅』


なんかアタシの趣味嗜好を見透かされたようなメンバー構成!
開場は18時でしたが、17時半には日本橋亭に着いてしまいました…。
これだけでもアタシの“イレコミ”ぶりが分かろうかというもの
「30分前だけど相当並んでいるだろうなぁ・・・」と思ったら、誰もいませんでした
主催者さんのご好意で開場15分前に入場。寒い中、こういう心遣いが嬉しいですね!


ぽっぽさん
第4回 ぬるま湯落語会」以来、実に日ぶりとなるぽっぽさん
まるで温泉宿で卓球に興じるような明るさで登場!(どんなたとえだ…)
川に放り込むではなく山に連れて行くとか、「ヨ~イ、ヨ~イ、ヨイ」の金坊とか、結構目新しいクスグリが満載!
父親が飴をなめ回す場面で、飴屋が「そんなになめ回されちゃ、売れないよ!」
・・・あの~、なんならアタシが1個5円で買いましょうか? バカ!
あっ、ちょっと気になったのは、
「1個5円の飴、1個いくらだ?」
って聞いてましたが、これでは単なる“馬鹿なお父っつぁん”のような気がします。
『1個5円の飴、一ついくらだ?』
これだと“ちょっとマヌケなお父っつぁん”のように思えるのですが・・・
団子屋の場面では、なめ尽くした団子を蜜壷に入れない綺麗なサゲでした

本来なら貞鏡さんが“後輩”なんですが、番組構成上ぽっぽさんが高座返しと釈台運びをしました

貞鏡さん
今日の着物はアノ時以来の“銀朱色”(でいいのか?)
読み慣れた『扇の的』を“修羅場読み”を挟んでキッチリと!
那須与一は扇の要の上を射抜きましたが、
アタシは貞鏡さんにを射抜かれました バカ!

ここでは貞鏡さんが高座返しと釈台の片付け。

馬るこさん
こちらは実に日ぶりに拝見。
「(前の2人の時)楽屋から客席を見ていたら、お客さんの見る目が明らかに違う」
えっ???アタシ???
『死神』をこんなに明るく聴いたのは初めて!
仮面ライダーの“ショッカー”のような(たとえが古いな)死神が授けた呪文は、まさにタイムリーな退職金3億円!!!
放蕩の挙句に、爪に火をともすような生活がサゲにつながるとは・・・

琴柑さん
釈台や張り扇の説明からおめでたい『宝の入船』へ。
軽快な張り扇の音と共に、小気味良い口調の一席。
命知らずの船頭の女房が文左衛門に『ねぇ、ダンナ…』って・・・
途中で“舵の取り方”のミニ知識まで披露していました!

たけ平さん
たけ平さんの高座は日ぶり6回目。
過去5回のうち「星野屋」だけで3回聴いていますが、今回はアタシがちょいと苦手な『幾代餅』
最初は「病気で死にそうな清蔵がやけに元気だな」と感じましたが、噺が進むにつれて可笑しさがこみ上げて来ました。
薮井竹庵はから医学を学んだとか、「幾代」にちなんで某女性漫才コンビを持ち出したり、しまいには「3月=○○申告」を結びつけたり・・・
これだけ楽しませてもらったら、苦手意識は克服したようなもんですな!

“お気に入り”3人の女流と、今ノッている新進気鋭の噺家さん2人。
寒さと冷たい雨を忘れる、HOTな会でした
コメント (2)
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