演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

10/02/06 浪曲定席(木馬亭)

2010-02-06 | 日本浪曲協会
一龍斎貞鏡(講談)…『関ヶ原合戦異聞 -刑部塚由来-』

澤恵子…『裸川』(曲師:玉川みね子)

富士路子…『源太時雨』(曲師:沢村豊子)

鳳舞衣子…『木下藤吉郎と八重』(曲師:佐藤貴美江)

藤田元春…『越後獅子祭り』(曲師:玉川みね子)

《お仲入り》

港家小柳…『お染久松 秘伝の曲』(曲師:沢村豊子)

澤孝子…『滝の白糸』(曲師:佐藤貴美江)

※便宜上、赤字名女流です。
※浪曲の外題はあくまで耳で聞いたままを書いています。浪曲初心者なので正確ではないかもしれません。ご容赦下さい。
※明らかな誤りは、コメント欄でご指摘下されば幸甚です。


貞鏡さんが昨年5月5日以来の木馬亭出演。
通常の浪曲定席では講談の枠は14:00上がりなのですが、前座さんの場合は12:30上がりの「開口一番」。
ハイ、もちろん有給休暇を取って「木馬亭」に馳せ参じました
開場までちょっと時間があったので、浅草演芸ホール斜向かいの派出所隣にあるゲームセンターでヒマつぶししようと思ったら・・・
こんなお知らせが・・・

ゲームセンターやボウリング場など、結構にぎわってたと思っていたのですが、やっぱり不況なんですねぇ…

貞鏡さん
最近不本意な高座が続いているだけに、なんとかキッチリした姿を見たいと思っていたのですが・・・。
良かったです!
この読み物は過去2回聴いていますが、いずれも良かったので貞鏡さんも自信を持っている様子。
途中の関ヶ原の合戦場面を「修羅場調子」で読む所や、湯浅五助と藤堂仁右衛門のやり取りなど、膝立ちスタイルで決めていました!

恵子さん
昨年5月の講談武者修行~特別企画~で一龍斎貞橘さんがかけた、太宰治原作・大西信行脚色の『裸川』。
感想は・・・差し控えさせていただきます…

路子さん
こちらは長谷川伸先生原作の任侠物。
長谷川伸先生も、任侠物も好きなんですが、ちょっと意識が飛んでしまいました…

舞衣子さん
前田犬千代との結婚を親に言われたものの、どうしても木下藤吉郎と一緒になりたい八重。
こちらも講談では「間違いの婚礼」として有名ですが、講談に比べて面白みが少なかったような・・・

元春先生
パッと見、大工の棟梁のような印象の元春先生
ところが人物の描き分けの素晴らしさと言ったら・・・
さらにお茶で口を湿らせる所作が、手ぬぐいで口元を隠して…という艶っぽさ!
落語や講談ではそのまま湯呑みに口を付けることがありますが、元春先生の仕草に一発でノックアウトされました

小柳先生
昨年5月と同じ内容ですが、大好きな『野崎』を豊子師匠で聞けて

孝子先生(日本浪曲協会会長)
「よく、『どうして三味線の人を隠しているんですか?出せない事情でもあるんですか?』と聞かれるんですが、そんなことないんですよ。今日も貴美江師匠は綺麗なお着物で・・・。せっかくだから衝立を取りましょうか?皆様にもご覧いただきましょう!」
おーーーーーっ!
アタシ、実は貴美江師匠の“隠れファン”なんです…
「入場料2000円の、1000円くらいは貴美江師匠をご覧になって・・・」
と楽しい孝子会長。
ハイ、1000円どころか1800円くらい貴美江師匠を見ていました!
てなわけで・・・(by三遊亭右左喜)
泉鏡花原作・大西信行脚色の『滝の白糸』はほとんど頭に入っていません・・・
それにしても貴美江師匠の“撥”は「弾く」というより『叩く』といった感じ。
あんなに強く叩いて腱鞘炎にならないのか?と、いらぬ心配をしてしまいました

最後にハプニングが・・・
幕が閉まる時、隅に片付けた衝立が幕の力で倒れてしまい、大きな音が・・・
そんな中、びっくりしながらも「(滝の白糸の村越欣弥が自害に使った)拳銃じゃありませんよ」と笑いを誘う孝子会長!ステキです
コメント
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