アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

421 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 ㊲ 花脊の松上げ

2018-08-13 17:56:13 | 日記

8月15日 花脊の松上げ

「松上げ」の画像検索結果花脊の松上げ「松上げ」の画像検索結果

さて、明日からは京都は「火」のフェスティバルが続きます。「松上げ」と言う行事が京都北部、鞍馬の奥の小さな山村で次々に行なわれる。まずは、15日の「花脊の松上げ」がスタートだ。鞍馬の奥、山の峠を境に花畑が広がり山の背中合わせという意味で、花脊と名付けられた。京都の伝統菓子「花脊」は、季節の干菓子をお盆に散りばめた見た目にも美しいお菓子だ。そんな人里離れた山村の鴨川源流当たりで行われる。その手順は、大きな高さ10メーター以上の大松明(燈籠木)の回りに千本を越える松明を大松明に投げ入れて火をつける。運動会の玉入れの要領で松明をハンマー投げをするように投げ入れる。最初はなかなか上手く入らないが、1つ入ると大歓声が上がり、慣れてくると次々火が大松明に点火され巨大な火
の玉が最後は引き倒されて終わる。その「から消し」(消し炭)を持ち帰り火の用心のまじないとする。

「松上げ」の画像検索結果

京都の北部に集中している行事であるのは、恐らく近くの愛宕神社の氏子達が、火伏せの神事として始めたと考えている。

出町柳から京都バスが出ているが、深夜になるのでその覚悟が必要だ。筆者はまだ尋ねる機会がない。

以下に主な松上げを羅列する。ほぼ24日周辺だ。こちらは「精霊送り」の意味もあるのだろう。

「松上げ」の画像検索結果雲ケ畑では、毎年漢字一文字を火で表す。

雲ケ畑の松上げ;京都市北区雲ケ畑-8月24日
久多の松上げ;京都市左京区久多-8月23日
花脊の松上げ;京都市左京区花脊八桝町-8月15日(以前は8月24日
広河原の松上げ:京都市左京区広河原-8月24日
小塩の上げ松:京都市右京区京北町-8月23日に近い土曜日
鶴ヶ岡の上げ松;南丹市美山町-8月24日
盛郷の上げ松;南丹市美山町-8月24日
川合の上げ松;南丹市美山町-8月24日
殿の上げ松;南丹市美山町-8月24日
芦生の上げ松;南丹市美山町-8月24日
牧山の松明;南丹市美山町-8月24日
名田庄村の松上げ(福谷の大火勢);福井県大飯郡おおい町-8月23・24日
小浜の松上げ;福井県小浜市の南川河原(滝谷・西相生)-8月23日

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420 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 ㊱京都霊山護国神社 みたま祭 13日~16日

2018-08-13 08:07:35 | 日記
京都霊山護国神社 みたま祭 13日~16日
 
京都霊山護国神社

各地に護国神社と呼ばれる神社があるが、京都ではその第1号の神社を、特に「霊山護国神社」という。東山36峰27番「霊山」に因む。靖国神社より古い歴史を有しているが、いずれも明治維新の動乱で散った志士の鎮魂を願って明治天皇の意向で創建された官幣社である。しかしその後の日清・日露の大戦を経て、広くお国の為にその身を捧げた御魂を祀った。特に太平洋戦争における民間から招集され戦死した御魂とさらに戦犯と言われる人々を合祀した事から、戦後政治の大問題となって行く。これを総じて「靖国問題」という事になるが、京都霊山護国神社はそれらの国難殉職者の内、京都府内出身者を中心に75000柱を主祭神としている。

長州藩士の墓(京都霊山護国神社)

長州志士の墓

神社本庁には所属せず政治的論争からは関係なく、坂本龍馬の命日11月15日には「竜馬祭」が行われ司馬遼太郎の「竜馬が行く」のブームを境に当日が最大の人出となる。龍馬のほかに、木戸孝允中岡慎太郎頼三樹三郎梅田雲浜吉村寅太郎平野国臣久坂玄瑞高杉晋作宮部鼎蔵田岡俊三郎ら幕末勤王の志士たちが祀られている。

坂本龍馬・中岡慎太郎の墓(京都霊山護国神社)

竜馬と中岡慎太郎の墓

ただし、H24年には「特攻勇士の像」を建造したり、極東裁判で唯一日本人戦犯の無罪を主張したインド人判事パール博士の顕彰碑を建てるなど、政治色がにじみ出る。因みに昭和52年には、今「西郷どん」で話題の西郷隆盛の10メーターにも及ぶ巨大石像を建造する予定であった。残念か幸いか、スポンサーの急死で中止となっている。

みたま祭はそのような政治的な混乱と関係なく、お国の為に身を犠牲にした方達の魂を鎮める行事である。仏教も神道も、右翼も左翼もなく日本人として純粋に「祈る」行事である。外国からトヤカク言われるものではない。

「京都霊山護国神...」の画像検索結果

京都はあらゆる思想関係者が祈る町なのだ。

京都東山

市内が一望できる。

 

 

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