8月7日~ 五条坂陶器市
京都は清水焼が有名だが、経産省が認定する京都伝統工芸品には、「京焼・清水焼」となっている。京焼は、京都市内で主に焼かれた陶磁器の総称であり、清水焼は清水六兵衛(現在は8代目である)で有名だが、こちらは元々は五条通の周辺の窯で焼かれたものが多かった。従って、京焼の有力な一種類が清水焼と言う事になる。五条陶器市は、どちらかというとその清水焼の陶器市という事になる。
文化の中心地であった京都は焼き物でも先端の文化価値を誇ってきたが。京都検定的には室町時代から江戸初期の、野々村仁清や本阿弥光悦・尾形乾山をきっかけに青木木米・仁阿弥道八などが大衆化に尽力したと言う事だ。それ以外の詳しい事は知らなくても良いだろう。まして芸術的な価値の有無など知ったことではない。ただ赤色の絵付けを施した事で画期的だったらしい。
さて、五条坂の陶器市は国内最大規模のもので、比較的質の良い高価なものも案外安く手に入ったりする。通り沿いの「陶器神社(若宮八幡宮)」は、後冷泉天皇の時代に石清水八幡宮を勧請(ご神体は応神天皇)し、源氏の武将を中心に崇敬を集めた由緒ある神社だ。その例大祭が陶器市に合わせて行われる。従って御神輿もちゃんと出る。陶器で飾られた非常に珍しい御神輿が8日には周辺を練り歩く。
※HPで確認したら、何と「熱中症対策の為本年は中止」となっている。京都の行事というのは、応仁の乱や太平洋戦争クラスの異変でないと中止や延期はしないものだ。暑いや寒い位の理由で中止など考えられないのである。それが京都だ。しかし遂にこの暑さには耐えきれず「中止」の決断をした。いずれ祇園祭の山鉾巡行も深夜に行う時代がやって来るかも知れない。
参った・・・・・。