アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

629 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼  82番  引接寺(千本えんま堂)

2019-06-06 08:47:15 | 日記

82番 引接寺

 

京都市上京区千本通廬山寺上る閻魔前町34

山号  光明山

宗派  高野山真言宗

開基  定覚

本尊  閻魔大王像

通称  千本えんま堂

正式名 光明山歓喜院引接寺

 千本えんま堂.jpg

 

京都のお寺が大好きだ。おすすめ一番はここだ。

 

千本通に戻り北へ300mほどをアーケード付きの商店街を歩くと左側(西側)に見えて来る。商店街は誠に昭和の匂いのプンプンする庶民的な佇まいだ。そのアーケードが途切れると千本えんま堂と呼ばれる引接寺がある。向かいの石像寺(釘抜地蔵)と共に街並みに完全に同化している感じがする。残念ながら引接寺には立派な三門も仰々しい伽藍もない。入り口からお堂までのスペースは駐車場となっていて雑然と車が置かれ、歴史ある寺院の秩序は感じられない。しかし、お堂に入ると正面奥の閻魔大王と視線が合うと、たちまち身が引き締まる。

仏師定勢作と伝わる閻魔大王像は、眼には琥珀がはめられていて睨まれているようで迫力がある。京都三大葬送地である蓮台野の入り口に当り、死者は閻魔様に裁きを受ける事になる。因みに、化野と鳥野辺と合わせて3大葬地となっている。開基は、仏師定朝という説や定覚上人、また閻魔庁と朝廷の二つに仕えたと言う小野篁とも言われ、うんと古く聖徳太子との説もある。有名なえんま堂狂言は昭和50年に紆余曲折あり復活し5月1日から5日まで、境内横の舞台で披露される。その手作り感も良い。また、盂蘭盆会にはお精霊さん(先祖の霊)の「迎え鐘」が突かれる。

死者となった先祖が誠に身近な場所なのだ。

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