⑥ オンライン飲み会を敢行
写真は無関係です
些細な事で喧嘩になる老夫婦の巣ごもり生活が続く。DVを行うほどの勇気も体力も残っていない。もちろん生殖活動に及ぶ愛情も残っていない。やり方も忘れた。
親父たち4名で、実験的にオンライン飲み会を敢行した。吾輩は、予定の30分前からPCの前でスタンバイした。仕出し屋から高級弁当を取り寄せて、大吟醸の高級日本酒と江戸切子のグラスを用意した。ここはひとつ見栄を張らねばならない。カツラの装着も万全である。
しかし、リテラシーの低い連中のことなので全員が揃ったのは予定時間を大幅に過ぎた時間となり、小生は酩酊に近い状態であった。グラス画面に向かって「乾杯!!」まずは、近況報告。
友人A 非常にまじめな好人物。事細かに日々の状況を説明してくれる。会社の会議での経過報告のように詳しい。明日の面談予定と相手の経歴と今までの経緯や今後の見通しなど報告をしてくれる。すっかり酔いが冷めた。思わず、挙手して質問をいくつかしてしまった。いい奴だ。
友人B 現役のサラリーマン あれれ?自分の家ではない?真新しいマンションの真っ白な壁の前で、手料理をつまんでいる。画面をよく見ると寄り添う女性。手を繋いでいるのか?一瞬画面が横にターンすると、吾輩もよく行くイタリアン食堂のママさん?待ってくれ・・・・。オンライン飲み会は、複雑な家庭事情が見えてしまうのだ。(実は、関係者公認の彼女でした。)
友人C 在宅勤務の長い役員さん 次から次へと部屋の私物を画面の前に紹介する。表彰状、昔の写真、書籍(吾輩の書いた本も)、ぬいぐるみなど。ほこりっぽいものだったので、思わず画面に消毒スプレーを噴射する。
一巡したところで、大吟醸を全員に注いであげる。いくら注いでも減らない。あとは、よもやま話で盛り上がりお開き。約2時間の異次元の空間でした。最後は、全員に消毒液を噴霧してやった。
またやろう(笑)