翌日 朝から雨が降っていた。
今日はどこへ行こうか
雨だしなぁ
観光地はほとんどまわったし・・・・
とりあえず ひと風呂浴びて ラウンジでくつろぎながら考えた。
そういえば昔 よく雑誌の撮影で 軽井沢高原教会へ行った。
もう30年以上も前のことだが
この協会で ウエディングの撮影を度々行った。
あれからどうなっているんだろう。
ちょっと覗いてみるか・・・・
朝食を済ませたあと 教会のある中軽井沢の星の温泉まで足を伸ばした。
ハルニレテラス
そんなオシャレな建物が建っていた。
ほう いつからこんな建物ができたのだろう
ちょっと覗いてみることに
いまどきの複合ショップだった。
レストラン カフェ インテリア/デザイン エステ ヒーリングマッサージ・・・・
つい つい 仕事の目になってしまう。 悪いクセだ。
京都に行った時もそうだったが
ここ数年 古い街並がどんどん壊され
昔と今が渾然一体になった建物が目につくようになった。
丸山珈琲もそう
本店は軽井沢だが 支店は小淵沢のリゾナーレとこのハルニレテラスに出している。
老舗の珈琲店だが
時代に合わせた提案がなされている。
ここで創業時の珈琲とケーキを頼んだ。
こくのある珈琲だった。
だが やっぱり 自分は京都も軽井沢も 昔のままの方が好きだ。
時計の針を進めることも大切だが
ときには停めてしまうことも必要なんではないだろうか。
30数年 こうした流行の仕掛けをしてきて思う。
そのあとは一転
昔の軽井沢を楽しむべく 朝吹登水子の旧朝吹山荘(睡鳩荘)を尋ねてみた。
いうまでもなく朝吹登水子は サガンやボーヴォワールの翻訳で知られるフランス文学者で
父親は三越の社長。
夏はこの軽井沢の別荘で過ごし サガンなどを招いては友好を深めていったそうだ。
やっぱり昔の軽井沢はいい。
睡鳩荘もそうだが
ここには そんな栄華を誇った別荘がいくつも残っている。
時が止まり 当時の住人もいなくなって
廃墟になる建物も数多くある。
そんな歴史をかいま見るのも 時にはいいものであり
また自分の生き方を見つめ直す機会にもなる。
いろいろと考えた。
その夜 ガーナからメールが入り
翌日 エブリからも電話があった。
お牧を囲んでの同窓会だ。 間に合うように帰ろう。
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