というわけで
JCBさん一押しのレストラン
金滿廳(ジンマンティン)へ!
でも、一抹の不安があった
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料理の写真を見て
なんとなく嫌な予感がした
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とりあえずトリップアドバイザーでチェック
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“フカヒレランチ” ◉◉◉◉◉
“美味しい台湾料理” ◉◉◉◉◯
“満足できるお店” ◉◉◉◉◯
“リーズナブルにフカヒレとアワビを” ◉◉◉◉◉
評価は悪くない。
むしろ以外に高い
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だが、レストランまでの道中、気分はこんな感じであった。
タクシーから見た台北の背景が
なんとなくセピア色にみえた。
グランドハイアットからレストランが入る慶泰大飯店(ガーラ ホテル)まで20分
夕暮れのせいか すべての時が止まったように感じた。
怪しい
いかにも怪しい
ますます怪しい
ビンゴ!
昭和30年代にブームになった中華料理の宴会場 まさにあれ!
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しかも入ってくる客は昭和の匂いムンムンの中国人客
しまいにビールグラスを持って席を回る
まさに昔風宴会そのものだった。
出てくる料理も違った。
高級中華や小洒落たヌーベルキュイジーヌではない。」
懐かしく、あたたかく、
とくかく昭和にあった貧しくても希望に満ちた豊かな料理だった。
でも・・・
今の口にはあわず
ほとんど手つかずのまま残してしまった。
そんな私を見ていた支配人は
「おいしいでしょ。デザートもおいしいですよ。たべてくださいね」
と微笑みながら話しかけてくれた。
昭和30年代にトリップしたレストラン
帰り際に後ろにいた老人が、魚の蒸し物をしゃぶるように食べていたのが印象的だった。
嬉しそうに・・・ おいしそうに・・・ 手づかみで
その光景があのシーンと重なった
まさに千と千尋の神隠し
ここ出た後、日本人が忘れてしまった何かを感じた。
なんだろう なんだろう