何年か前に、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した
『最高の人生の見つけ方』という映画がありました。
死の宣告をされた二人の老人が、
死ぬまでにやりたいことをリストにして
世界をまわる物語。
一人は車の修理工
もう一人は億万長者
二人のやりたいことは
「スカイダイビングをする」、「マスタングを乗り回す」、「ライオン狩りをする」、
「世界一の美女にキスをする」・・・・
実はあの映画を観てフッと思い出したのがいまから30年前、
棺桶リストならぬ「60までのやりたいリスト」を作ったこと。
60までにやりたいこと・なりたいこと
1 かっこいい大人になる
50代はスティングやミック・ジャガー、歳を取ったらショーン・コネリー。
2 ジャガーのコンバーチブルに乗る
XKに乗ってクールに街を飛ばす。
3 ファーストクラスで旅
3%しかない座席に乗って優越感に浸る。
4 クイーンエリザベスで世界一周
豪華な船旅で還暦祝い。
無理かなぁ~ やれるかなぁ~
いま思えば三十路の戯言ですが、気がつけばそんな歳になってしまいました。
振り返ると30年前、 まだ日本が昭和であったころ、素敵な大人がたくさんいて
あの人のようになりたい こんな人になってみたいという想いがありました。
ボクの場合はスティングであり、ミック・ジャガーであり、
ショーン・コネリーのようなダンディーな大人。
強いて言えば日本人の場合、白洲次郎かな。
そんな大人に憧れて「60までのやりたいリスト」をつくったと記憶しています。
でも、いまの60代ってどうでしょう。
世界の指導者を見てみると、自分の主張ばかり押し通し、他の意見や主張を全く受け入れない。
それどころか、思い通りにならなくなればすぐ「告げ口」する子供っぽい大人のオンパレード。
嫌になりますね。
こんな人間ばかりがふえて。
白洲次郎は大人でした。
本気でこんな男になりたいと思いました。
あれから30年、最近、最後はどんな男で死にたいかと考えて、浮かんできたのがウルグアイのムヒカ大統領です。
貧困家庭に生まれ、家畜の世話や花売りなどで家計を助けながら育った79歳。
「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれる彼の言葉に耳を傾けていただきたい。
最後はこんな人間で死ねたら最高です。
でもまだ「60までのやりたいリスト」が残っていますけど。
人間、カッコよく生きたいですね。 そしてカッコよく死にたいな。
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