一度は泊まってみたかった老舗の旅館に行ってきました。
場所は伊豆半島の突端に位置する今井浜温泉。
ここは昭和天皇や今生天皇もお泊まりになった格式のあるところ。
全室オーシャンビューでどの部屋からも伊豆の島々が一望できます。
まずはチェックイン
カウンターで名前を伝えると
「◯◯様、こちらへどうぞ」とロビーに設置された茶室に通され抹茶のサービス
気の利いた演出にニッコリ
しばらくすると係の人がやってきて部屋へと案内されました。
二間つづきのお部屋で広さはまずまず。
ちょっと古いですが悪くはありません。
もちろん窓からは海が一望できます。
ただ、花一輪、部屋に生けていないのが気になりました。
抹茶でおもてなしの演出は良かったのですが、
本質的なもてなしの心が抜けているようで
〈茶の湯の心ここにあらず〉って感じでしょうか。反面教師にさせていただきます。
さて、館内を一回りしてみましょう。
和モダンのテイストです。
政財界のVIPも使ったシンプルなデザインが素敵です。
そういえば30年前、あまりに素敵な佇まいにふらりと入って断られた記憶があります。
当時は敷居が高く、とても20~30代が泊まれるところではありません。
でも、時代が変わり
最近はどんどんおしゃれで新しい旅館が建設されて
こうした老舗の旅館は窮地に立たされています。
湯河原もそう。
熱海も箱根もそうでした。
実は今回の宿も、ホントにリーズナブルば価格で取れました。
落ちぶれたか・・・・と一瞬躊躇しましたが、昔憧れた旅館です。
一度は泊まってみたかったので行ってきましたが、やはり考えさせられることもたくさんあり
いろいろと勉強になりました。
さて夕食
懐石料理のコースは可もなく不可もなく
逆にこの金額で頑張っているんだなぁという感じ。
ただ同じ食材を何度も使うのはいただけません。
どうせなら料理の数を少なくしてこれだ!っていうものを出して欲しかった。
お風呂はまぁまぁですが、こちらも可もなく不可もなく。
まぁ、難しいですね、どの商売も。
絶頂期もあれば衰退期もあり、気を抜けばどんどん新しい宿に抜かされていく。
世代交代もあります。
リニューアルで再起を図るか、それともいぶし銀の渋さで価値を高めるか・・・・
継続には様々なアイディアが必要ですね。
もっともっと勉強しなければ。
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