独裁者プーチンが始めた侵略戦争で悲惨な状況が、リアルタイムに近い状態で世界に報道されています。
特にウクライナからの情報は多くの味方を作るのに大いに役にたち、日本を始め欧米諸国では「情報戦はウクライナの完全勝利」などと言っています。
確かに情報は大きな力となり、戦略的に大事なのはよく理解できるのですが・・・
現実は幾ら情報戦に勝っても、人が死に国土が破壊されるのはウクライナ。
勝利がどちらになっても被害にあうのは戦場となった国。
つまり、、、どう転んでも戦場となったウクライナに実質的な勝利など無い。
逆から言えばロシアに敗北は有りません。
9日行われたロシアの戦勝記念日にプーチンが何を言うかと日本や欧米は注目して、あ~だこぉ~だと色々と意見が飛び交いましたが、蓋を開けると何もない。
情報が自由に広がる日本や欧米の方が、その情報に振り回されている感が有ります。
戦場から8000kmも離れた日本で知る情報量と、当事者であるロシア国民が知る情報量は大きく差があります。ロシア国民は一部の人が知るだけで、多数の人は規制されているのも有り、無理してまで知ろうとしません。
つまりロシアのプーチン側は少し喋れば米英が世界に広めてくれるんです。
国内だけでなく、世界に対して情報操作が出来るのは、情報戦に勝利していると言われているウクライナではなくてロシアになっています。
ロシアによる残忍な行為、戦争と言えどもひど過ぎる兵士の非人間的な行為などを私たちは見せつけられ続けている。
人殺し・強姦・盗み・放火など、あげたらキリがない犯罪のパレードで、ウクライナ人の奴隷化もやっているとの報道。
家に銃を構えた兵士が入って来て、親父と娘を連れ去って。娘は兵士に犯された挙句に射殺され、親父は奴隷として働くか死かの選択を迫られる。
ロシアの兵士の中には1万人ほどの外人部隊が存在して、それを構成している兵士は戦場を求めて世界を渡り歩く人間で、人殺しが好きな狂った人も居るし、戦争慣れしていて感覚がマヒしてしまっている人も多い。
この種の人間には暴力で対抗する以外に方法は無い。
アメリカ主導でロシアに対抗する方法は「経済制裁」と「武器供与」の形になっています。
しかし、これは世界共通ではありません。
日本や欧米は経済制裁が少しづつだか効果を表していると報道しています。
それはその通りかもしれませんが、それで戦争が終わる事は有りません。
資源豊かなロシアの経済はある一定の所で「低めの安定」状態になり、ロシア国民はその状態を我慢します。
我慢できるのか、我慢させられるのかは分かりませんが、いずれにせよ生活は維持継続できるようになります。
そして、低めの安定からは経済も上昇しやすく、ロシア国民も不満が少なくなります。
一方、日本や欧米はロシアの資源に頼らなくなるのは難しく、仮にそうなるとしても時間がかかります。
そして、アメリカ主導の経済制裁に同意しても実行する国は減り、その効果も薄れます。
そもそも世界共通の経済制裁ではないので、中国に限らずインドも安い資源は欲しい。
その二国だけで20億人以上の市場です。そこに発展途上の南米やアフリカの国々を加えれば、ロシアにとり新しい貿易相手国が増えるだけで、必ず経済は持ち直します。
一方、経済制裁を武器として実行しようとしている日本や欧米は資源の値上がりで物価高に襲われます。
こう言った経済の現象は「情報戦の勝利」と同じように、その害は私たちに戻ってきます。
では、、、どうすればいいんだ
プーチンの暴挙を指をくわえて見ているだけなのか・・・
いやいや、そうではありません。
欧米がやってる「武器供与」です。 道はこれしかありません。
日本を始め欧米は正義の為に自国民の血を流すのは嫌なので、それはウクライナに担当してもらう現在の方法をもっと強く進める事です。なんかズルくて良い感じはしませんが、それが日本のスタイルで日本が国土を防衛する時が来ても「アメリカが守ってくれる」と言い、アメリカに「自分でやれ」と見放されるまでは、可能な限り自国民の血が流れるのを避けるでしょう。
そういう事はウクライナ国内でも発生します。
私など日本の製鉄所が何処にあるのか、神戸製鋼以外は知らないのに、遠く離れたウクライナの製鉄所の位置を知るほどになったアゾフスターリ製鉄所。
ここには問題点も指摘されるがウクライナ最強の「アゾフ大隊」と一般市民が居た。
その市民の避難が完了したみたいですが、アゾフ大隊はそのままで彼らからすればウクライナ政府から見捨てられたとなるでしょう。彼等の末路は死あるのみです。
ロシア兵を大量に殺害しているアゾフ大隊は、過去の事も有りプーチンにとり絶対に仕留めなくてはならない相手です。
投降してもひどい拷問の末に殺害される事はアゾフ大隊の兵士たちは分かっている。
迷路になっている製鉄所の地下の攻撃はロシア兵も犠牲を伴い、この製鉄所が孤立状態になってから、明日にも陥落かと報道され続けたが、いまだに健在なのを見ると・・・
もしかすると出入口を爆破され、生き埋め状態にされる可能性も有ります。
ある意味において、アメリカに見捨てられたウクライナ、ウクライナに見捨てられたアゾフ大隊。
この末端の戦士やそれを支える国が見捨てられ、プーチンの餌食にならないようにするには武力しかありません。
欧米や日本などの国は「見捨てた国」とレッテルを張られるのは嫌なので、武力と資金は必ずウクライナに提供します。
その量と質で、以前に実効支配されたクリミア半島を取り返すくらいの勢いで攻め続ける事だけが、ウクライナにとり生き残る方法なのです。
また自由で民主主義の国々も独裁者の暴挙を成功させてしまったら、必ず自国民の血を流す戦いの時がやって来ます。
それが嫌なら、このウクライナでの戦いでウクライナ以外の国は勝利をあげなければなりません。
そしてウクライナの復興に協力し、数十年後にウクライナが実質的な勝利をつかむ日を迎えて、初めて民主主義国家の勝利だったと言えるでしょう。
そういう道筋が見える事は日本にとり大事な事で、独裁者の侵略戦争は勝てないと証明する事になり、日本の専守防衛が成り立つ証明となります。
その道筋が見えなければ日本も攻撃能力を強め、他国を攻撃できるように憲法を改正する必要があります。
戦争なんかしたくない日本人が大半のはず。
その為にもウクライナを助け続ける事は大事です
それとも、、、プーチンが老衰するのを気長に待ちますか・・
私も一時はロシア人によるクーデターを期待しましたが、流石にプーチンはソ連時代に国の汚い部分を処理する仕事をしていただけに、暗殺など反逆に対する対処は怠らない。
その期待値はダウンです。
ウクライナにも汚い方法は有ります。
それは禁じ手かも知れないが・・・
ウクライナに放置されたままのロシア兵が多数存在します。
ロシア国民に向かって「プーチンに見捨てられた兵士」を家族のもとに・・・と大きく報道する事です。
死体を戦略に使うのは死者に対する冒とくだと批判は有るかも知れないが、その死者を出さないようにする為にもこの際必要かもしれない。。。たちまちウクライナはきれいごとを言ってる場合ではないと思うのだが・・・。