近所のオバサン・・・
私が物心ついた時には、もう社会人でした。
昭和の人には珍しい小顔でキリッとした女性で、地方の企業とは言え、結構大きな企業に勤めてキャリアを積んだ。
そして、この年代の女性では限度かなと思える地位にもなった、やり手のキャリアウーマンです。
当時、近所のオバサンは皆さん専業主婦で、白い色で手首はゴムの全身エプロン姿の人が多い時代で、ハイカラな服を着て出勤する姿はカッコ良いなぁ~と、子供ながら思っていました。
そのオバサンと日曜日の夕方に道で偶然会った。
かなりの高齢者となったオバサンは私の顔を見て・・・
「チョッと頼みが・・・」と
私は近くに寄り 「何ですか?」と尋ねると、何かの振込用紙を出し
「そこの郵便局で払ってくれない?」と言いお金も出そうとした。
歩いて郵便局まで行くのが厳しいらしい。
お安い御用と引き受けたいが、、、日曜日なので郵便局は閉まっています。
「今日は日曜日だから支払いは出来ない。」と言うと
「そこの郵便局は横から入って行ったら人がいるので大丈夫。」と
確かに横の階段を登れば郵便局の人が住んではいるが、用紙とお金を預けて明日に支払ってとは言えませんし、相手も預からないでしょう。
仕方なく、、、「明日に支払ってあげる」と言って用紙を確認すると・・・
支払い期日が過ぎていました。
これは請求元に連絡して、もう一度支払い用紙を送ってもらうか、別の支払い方法なのか聞く必要があります。
で、その事を説明したのですが、、、
「横から入って行ったらいける(大丈夫)」と言い張り、納得してくれない。
明日に手続きをしてあげると言ってもダメ
道端で老人と長い話になってしまった。
困っていると、、、、中年女性が近寄って来て 「すみませぇ~ん。お世話になります」と
その中年女性は担当している民生委員だった。
用紙を見るなり「ああこれは昨日(土曜日)ダメだと言って、月曜日に手続きをすると言ったのですが・・・」
色々と成り行きを私に説明し始めて、後は対処しますから・・」と
やっと難局から解放されたのは良いのですが、、、、あのカッコ良いオバサンが・・・と思うと
なんかねぇ~ 表現のしようのない気持ちになりました。
もし神様が居てるなら、人に対して厳しすぎますね。