日経平均は1万円を割ったまま、景気の低迷からもまだまだ抜け出せない感が続いていますが、そんな中でも業績を伸ばし続けている企業はあるようです。
本日の日経新聞に次のような記事がありました。
「不況下でも最高益相次ぐ」
・2009年度に純利益が過去最高となった企業を分析すると、
①革新的な事業モデルを持つ
②他社にない独自技術がある
③市場の変化に迅速に対応できる
という3つのポイントが浮かび上がる
・小林製薬は年間1万件という異例の規模で社内から製品開発の提案を募る。これが画期的な新商品を生み出す原動力となる。
・自転車販売のあさひは幅広い種類のPB自転車を開発し収益性を高めている。
・中央紙器工業はパレットを段ボールで作るなど、独自の技術で収益を伸ばす。
・東和薬品は医薬品を改良する「製剤技術」に強みがある。自社の研究所に製薬大手を退職した人材を雇い、技術の高度化を進める。
・靴販売のABCマートは本社の人員が週末に各店舗の売り場に立ち、個人消費の最新動向を探る~売れ行きを迅速に把握し~商品を毎日配送、売り場を常に活性化している。
(引用:2010/07/20 日本経済新聞より)
とのことです。
強い会社の3つの共通項を、さらに一つにまとめると、やはり「独自の仕組み」があるかどうかにも見えます。
「革新的事業モデル」「独自技術」「変化に即応」というのは、
・事業モデル(ビジネスモデル)
・技術
・変化対応
というような「切り口」で、それぞれの切り口について「独自の仕組み」があるかどうか?ということです。
切り口は考えれば他にもいろいろあるでしょう。バリューチェーンの切り口でも良いし、マーケティングの4Pでも良いでしょう。しかしながらそこまで細かく分類しなくとも、前出の3つの例のような戦略的上位概念レベルの切り口で良いと思いますが、いずれにしても他社とは違う「独自のもの」が「仕組み」化されているかどうかです。
「独自の仕組み」≒「自社の強み」とも言えるでしょう。
さて、あなたのビジネスでは「独自の仕組み」を意識して構築していらっしゃいますか?