銀河夢急行

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地方中小私鉄の新車情報相次ぐ!!実現の決め手は車体規格の統一化??

2023年07月18日 15時35分19秒 | 鉄軌道
既にご存じの通り、ここ数カ月の間に地方中小私鉄の車両更新計画が相次いで明らかにされており、ファンや沿線利用客の関心もかなり高いですね。
このうち西日本鉄道貝塚線は本線系の車両の台車を改造して使うことになりましたが、北陸鉄道石川線、伊予鉄道線、高松琴平電鉄などは省エネ、バリアフリーに十分に対応させた新型電車を特にアピールしており、現時点では純新車の可能性も期待されているとか。
そのためには徹底的なコストダウンが不可欠だろう。
北陸鉄道は石川線の存否が問われていますが、仮に存続の場合は新車を投入したいとか。
伊予鉄道や高松琴平電鉄は詳細をまだ明らかにはしていません。
かつて、1960年代頃には大半が旧性能電車の車体更新だったものの、車体の寸法や形状を可能な限り統一させて、コストダウンを図った例も。
三岐、近江、岳南、名鉄(HL車)、アルピコなどが挙げられますね。その当時は17メートル級だったかと思います。
そのため、今回、仮に純新車の場合、車体は無塗装のステンレスかアルミニウム、車体幅は2744ミリ以内、車長は18000ミリ、連結面間距離は片側250〜350ミリ、片側3扉、ロングシートないし一部セミクロスシート………の規格が予想されます。
具体的な資料名は忘れましたが、軌間は1067ミリか1435ミリ、架線電圧は直流600〜1500ボルト、IGBT-VVVF制御、WN駆動、ギア比は6.07〜7.07、モーターは170〜190キロワット☓4個、MT比1:1、ワンマン運行対応………という、かなり細かい提案をしたような内容でした。
このように統一していけば、純新車でもかなりコストダウンが出来るのではなかろうか?
地方中小私鉄にとって、今のJR在来線並みの車体寸法は正直、何だか過剰にも思えます。秩父鉄道とか上信電鉄、長野電鉄、富山地方鉄道などは。
一畑電車の7000形は、その点はよく考えた設計ですね。
特に豊橋鉄道渥美線は今の名鉄4000系を3両組成にしたようなイメージでも十分に良かろうとは思いますが。この切り妻型の先頭形状から、コストダウンに努めた設計も窺えます。
遠州鉄道も本来ならば直流1500ボルト化が望ましい。静岡鉄道もかつては昇圧も検討されたそうだが、変電所の増強で対応されたらしい。
ちなみに、インドネシア国鉄は今後、中古車両の輸入が基本的に禁止になるとか。どんな形でオリジナルな規格を創り出すのか気にはなります。
また、日本国内では地方鉄道の存否がこれから2年以内にも改めて問われようとしています。
もしかしたら、残されるものは純新車の思い切った投入、廃止されるものは今の中古車両を使い切って、ゆくゆくはバス輸送に転換………という形に収斂されるのではなかろうか??
こうなると、特にあまり日常利用客が多くないような大井川鐵道や弘南鉄道、岳南鉄道の辺りは、ちょいとばつかり心配だが。うん。
皆さんは、どう思われますか?
・追伸………銚子電鉄の社長はこのほど、新車両のヒントを公表か。銚子電鉄の西か南の方向の鉄道会社から購入で、中古の中古ではなく、あくまでも比較的新しい中古とか。さて、その正体は如何に?(苦笑)