全国的に公営バス事業は苦しい経営を強いられており、中でも大阪市はもとより、秋田市、姫路市、尼崎市、岐阜市、浜松市、熊本市、函館市、札幌市などは既に民間会社に全面移管されています。
あの石原慎太郎さんは生前、都営バスの民営化や、都営地下鉄の東京メトロへの譲渡(押し付けがましい………)を度々、都民らにちらつかせていたものでした。端から見て、あたかも“恫喝”に思えたほどですが。あれでは、どんな民間交通事業者も承継を嫌がるに違いない。
中でも札幌市は、どのバス事業者に引き継がせたのか分からないぐらいです。じょうてつバスか? あるいは北海道中央バスか?
岐阜市や浜松市ならば、もはや誰が見ても明らかだが。
また、広島市、千葉市、福岡市はもともと市営バスなんかありませんね。長崎の場合、何と県営バスが存在しています。市内は専ら長崎バスの辺りかな。
幸い、名古屋市の場合は市バスと名鉄バス、三重交通バスとの棲み分けが最近はとみに旨くなり、少なくとも我々が生きている間は市バスの民営化なんかあり得まい。
名古屋市営バスにおかれても、常日頃から路線、運賃体系とか案内面において創意工夫を高めて極力、可能な限りは無駄をなくして欲しいところですね。これこそ公営バスとしての存在価値が初めて出よう。
とよたおいでんバスは、事実上の豊田市営バスに当たりますが、こちらも名鉄バスとの連携が旨い!!
榊野温泉にも向かう小渡線は既に名鉄バスは撤退した筈ですが、おいでんバス(5号系統)の車両が検査や事故などで足らなくなった場合は、すぐに名鉄バス豊田営業所の車両が代走してくれるようだ。やはり、乗降方式が同じで、整理券方式でもあるから。うん。
因みに、おいでんバスの8号系統は名鉄浄水駅〜猿投駅〜香嵐渓〜百年草を結ぶ路線。かつては日野リエッセとか日野ポンチョなど小型車両が殆どでした。しかし、近年は広瀬〜力石の道路改良により大型車両までも仲間入りしていますね。名鉄バスの代走は、まだなさそうだが。あの名鉄三河線・猿投〜西中金の代替輸送も兼ねています。