アルミカーポートを建てるのに、本来確認申請をださなければなりません(ださなくてもいい地域もあります)。
新築時に一緒にカーポートを建てる場合は、工務店・設計事務所の方で、予め上物(うわもの)と抱き合わせで確認申請をだすので問題はないのですが(建蔽率、消防法、構造計算等)、今問題になっているのは、後付けでカーポートを建てる場合その大半が確認申請が出されていないということです(いうなれば違反建築物)。
この違反建築物を取り締まるため、富山県は毎年一斉公開建築パトロールを実施。
今年度10月に実施されたパトロールでは、309件の現場を抜き打ちで点検したところ、4件の違反建築物を確認。
そのうち3件のカーポート現場が、確認申請がでていないのに工事しているということで工事を一時ストップ、そして後日確認申請を出して許可がでてからの再工事指導ということでした。
ここでポイントなのは、無許可でも建ってしまっている構造物については今のところ指摘されることはありませんし、今回の指摘を受けた現場も抜き打ちでバレなければなんの音沙汰もなかったろうに・・・。
以前分譲地でカーポートを建てている途中に近隣からの知らせで(ここがいやらしいところ)、駆けつけたパトロール員に無許可と指導を受け、どうなったかというと・・・途中まで工事が進んでいたものの一旦撤去させられた現場が富山県でありました。
建築主事(パトロール員)にもよりますが、最近はことカーポートに関してはかなり厳しく、構造上の理由でカーポートの柱を埋め込む為に掘った穴の寸法(穴の大きさ・深さ)をスケールで写真を撮って提出させる場合もあると聞きます。
このようにかなり違反建築物に対してシビアになってきている現状ですが、おそらく新興住宅地でいくつにも区分けされただでさえ狭い敷地いっぱいいっぱいに建った新築現場で、後付けでカーポートを建てる場合の大半は建蔽率オーバーしていることでしょう。カーポートを建てる前提で上物を建てるとより小さな床面積の家になってしまいますね。
まあでも決まり事を徹底させるようと正に今!御上の目の黒いうちは、ここは大人しく決まり正しく順守の左側通行!
『はい並んで手上げて!みんなで右見て左見て、よーし最後にもう一度、右!!』
『雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る』
要は、違反建築をしているといつかは指摘を受けるかもしてません、この順守ムードの高まる中これからは規則を守って決められたやり方でやる方が賢いですね。
若社長のカーポートの現場は、主に工務店さん・大工さん・設計事務所さんからの紹介が多く、必ず確認申請をとってもらってのお仕事なのでこの点に関してはひと安心。
では後付けでのカーポートの確認申請は実際のところいくらくらいかかるかというと・・・メーカーにカーポートの構造計算書を出してもらい、それをもとに実際の建てる敷地の調査、建てる場所の寸法確認、必要書類の作成から最後の完了検査までもろもろ大体10万円から15万円くらいだそうです(これがまた結構手間がかかる)。
以下、富山県内向けの現状での内容です。
確認申請が通るカーポートの面積としては、述べ面積50㎡未満のカーポート
延べ面積=間口の柱芯々寸法×奥行き長さ:端隠し外々寸法
≪確認申請に関する条件≫
・屋根雪耐雪強度:積雪150㎝対応タイプ
・横材の有無は問われない。
・柱形状はカタログ記載の物であれば、問われない(角・丸・ハイルーフのいずれ)。
・折板は0.8㎜厚を厳守で、結露軽減材のペフの有無は問われない。
・折板の屋根跳ね出し寸法はカタログ記載寸法以下。
・間口の柱芯寸法、奥行きの柱ピッチはカタログ記載寸法以下。
・異形になる場合(切り詰め、柱・桁を追加して寸法を大きくする)は、都度強度計算が必要。
≪オプション品に関する条件≫
・平板・波板のサイドパネルは側面への施工は申請可能。しかし前後面への施工の場合不可。
・全面シャッター施工は申請不可。
・上吊り(タイヤ)棚の施工は申請不可。
・明り取り屋根200巾、600巾で間口によって各々使用できる枚数が決まっている。
≪防火地区への対応≫
・ペフ付き折板の場合は、不燃の認定を受けたペフ材の仕様。
・サイドパネル・明り取り屋根は不可。
若社長の過去のカーポート現場の紹介はこちらへ
カテゴリー:【若社長のカーポート取付奮闘日記】
⇒http://fukumitu.blog.ocn.ne.jp/blog/cat11653743/
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