フィッシュレプリカ

渓流魚のレプリカ・ブローチをオールハンドメイドで作成しています。釣行記事や思い出の魚を紹介しています。

新規開拓の労、大本流に潜む四十上。(165)

2014-10-15 | 思い出の魚達

前記事からの続きです。

 

思い出したくないのに、いつまで経っても頭から離れないのが過去の悪夢ですが・・・

 

懐のある激しい押しの強い流れ・・・

アワセから即、上下左右の強烈な引き!

暴れ狂う相手に、本流竿が限界まで曲げられたかと思うと、

今度はバタバタと竿が暴れ狂うというような状態でした。

その最初の引きになんとか耐えた後、バサバサと水面からデカイ魚体が見えました。

それは尺どころではない大アマゴでした。

間髪をいれず、2回目の引きは押しの強い太い流れを利用しながら、、

ローリングを繰り返し猛抵抗。

 

その後、竿のテンションが無くなっている事に気付きました・・・

切られたのか?いやバレていました・・・

掛かりが浅かったんだ・・・と

大きなショックを少しでも和らげようと、自分に言い聞かせました。

 

 

別の日の、別のポイントで・・・同じような懐のある激しい押しの強い流れ・・・

ほぼ同じような場面に遭遇して、またしてもバラし・・・

2回目の大きな大きなチャンスも逃してしまいました。

前回のように、掛かりが浅かったんだ・・・では済まされない事に気付きました。

私にはこの状況で大アマゴを捕る技量が無かったという事です。

あまりのショックにしばらく立ち上がる事ができませんでした・・・

もちろん、針を飲み込まれる程にガッツリ針掛かりしていれば捕れたんだろうとは思います。

でも逆を言えば、ガッツリ掛かってなかったら、

何回チャンスが訪れても捕れないという事になります。

 

自分には容易な状況でしか大アマゴを捕れない。

難易度の高い状況では針を飲み込んだ大アマゴしか捕れない。

この悪夢を教訓にしないと進歩は無し!

そして自分なりに考えた答えを試す時がついに訪れました!

まさか新規開拓の地で・・・

 

 

雄の四十上。

 

 

最初の引きであの悪夢を思い出させた相手はやはり大アマゴでした。

口周りに掛かった飲み込まれていない針を見て、達成感が爆発しました。

 

餌を充分に捕食した、砲弾型のド迫力な体躯。

これから季節が進むと共に厳つい鼻曲がりとなる事でしょうね。

 

 

手が回らず、手首で抱え込む程の肉厚と体高。

今回の新規開拓でいろんな勉強ができました。

自分の未熟な技量を理解し、

大アマゴを捕る為には何をすれば良いのかを一から考えさせられました。

この大アマゴとの出逢いは、過去の悪夢のおかげだと思っています。

この釣りは本当に奥が深く果てしないです。

 

最後に元気に流れに戻って行く姿を見ると、最高の心地良さが味わえました。

釣果優先の釣りは近道のようで遠回りなのかもしれませんね。

結局は技量が試される釣り。

まだまだ私にはやる事が山積みです。

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