2023.06.09撮影
実家の庭で庭仕事をしていると、チョウがけっこう訪れるんです。1頭のときもあるし、複数頭のときもある。
最初は、この、チョウのいる時間と空間を楽しもう、と、植物を扱う手を休めてじっとして眺めていただけだったんです。
でも、何度もやってくるので、ひょっとしたら写真に撮れる、と思って、写し始めました。
わたしが今使っているカメラは、コンパクトデジタルカメラ「ごとき」であります。レンズを取っ替えながら重みのある一眼レフを使うのが面倒くさくなって、こういう簡便なものを持ち運ぶようになりました。花の記録程度にはいいけれど、動くものはダメよ。
でも、撮影の工夫をしながら撮ってみると、同定するのに十分な画像にまで撮ることができました。それが冒頭の画像です。
このままでも同定に使えますが、念のために拡大してみます。画像が粗くなりますが、ご容赦を。
2023.06.09撮影
まず、拡大しなくても、アゲハチョウ(Papilio)というのは、わかります。そして、色調から、ナミアゲハ(Papilio xuthus)であると、絞れます。
また、拡大写真で確認してみると、羽(翅)の胸からすぐ上の部分に縦の筋が入っているので、ナミアゲハと同定していいことになります。羽を立てた状態で見えているのが、羽の裏です。
学名 Papilio xuthus
英名 Asian swallowtail「アジアのアゲハチョウ」
和名 ナミアゲハ(並揚羽)
別名 アゲハチョウ(並揚羽蝶)
別名 アゲハ(揚羽)
アゲハチョウ科(Papilionidae)アゲハチョウ属(Papilio)
2023.06.09撮影
冒頭のような画像が撮れるまでに、上のような写真をいっぱい撮ったんです。これよりももっと羽が動いているのも。でも、工夫する過程で、いろいろ学習しました。学習するのは楽しいですねえ。
これで一挙に一眼レフへの回帰に弾みがついたかも・・・あくまで、かも、ですけど。(あんなものを持って国際線に乗りたくない。)
今日の記事のチョウの写真は、みんなズームを使って撮影されています。ですから、もとより、画像自体はそれほど鮮明ではないんです。花もしっかりとは写っていない。
それで、もう少しチョウの話しを進める前に、このナミアゲハがミツを吸っている植物を改めてご紹介します。オカトラノオ(Lysimachia clethroides)です。
学名 Lysimachia clethroides
英名 Gooseneck loosestrife「ガチョウの首のミソハギ」
和名 オカトラノオ(丘虎の尾)
サクラソウ科(Primulaceae)オカトラノオ属(Lysimachia)
2023.06.10撮影
上のオカトラノオの画像は、花の房を真上から下を向いて撮影したものです。一番新しい花のオシベが他のと異なりますね。開いたばかりの花なんでしょう。
この個体(根がつながっているので、どこからどこまでが「個体」よ?)は、陽の当たりすぎるところに植わっている(と言うか、勝手に出っ張ってきた)ので、葉がやや黄変し、葉の縁が茶色くなっています。オカトラノオは、やや日陰の方がきれいです。
実家の庭には、このオカトラノオがたくさんあります。次のサルビア・ガラニチカもたくさんあります。別に、たくさん植えたわけではないけど。帰省するたびに増えているんですよ。
両者ともはびこってくれて、この両者の根同士がからみ合い、放っておけば、庭中この2種(とカタバミ)のお花畑になるので、「駆除」するしかなく、その「駆除」にどえらい労力と時間がかかります。
老齢の両親がそんな「駆除」作業をするわけもなく、わたしがこの前3月に帰省したときには、そういうことをしていました。指が痛くなった。根をほぐす作業をしたので。(コロナの前、2019年に帰っていたときも、同じことをしたなあ・・・)
でも、両者ともきれいな花です。サルビア・ガラニチカは色が特にきれいだし、そばを通ってちょっと着ているものが触るだけで、いい匂いが立ち込めます。
学名 Salvia guaranitica
英名 Anise-scented sage「アニスの香りのセージ」
和名 サルビア・ガラニチカ(グアラニティカ)(学名から)
和名 メドーセージ
シソ科(Lamiaceae)アキギリ属(Salvia)
2023.05.26撮影
次の画像で、ナミアゲハの羽の表(羽を開いた形のときに見える側)をご覧ください。チョウの左側の羽の表が見えます。この画像では、後ろ羽のオレンジ色と青の「彩色」の部分は、はっきりと写っていません。
2023.06.09撮影
次の画像(この画像は、拡大、切り取りなので、さらに画質が下がっている)では、ナミアゲハさんのお顔もどうぞ見てあげてください。オカトラノオの房のひとつが、ちょうど頭の上に飛び出て写っているので、わかりにくい画像ですが、眼と触覚の対が見えます。口吻(こうふん)は、これかなあ、という程度までしか、この画像では判別できません。
2023.06.09撮影
明日につづきます。
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