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ヒマワリとラウンドアバウト1

2023年08月23日 08時00分00秒 | キク科
2023.08.11撮影

先週は、バンクーバーでも、25℃を上回る日が何日かあり、その程度なのに、「高温注意報」が出ました。2階の南側の寝室は寝るには暑くなったので、わたしは、ひんやりしている1階で寝ました。

ところが、週末には、最高気温が25℃を割る気温。そんなときには、夜間の気温は、10℃台半ば。そうすると、1階で寝るのは寒すぎて、朝方、寒さで目が覚めました。次の日からは2階に帰って、「ぬくぬく」と寝ました。

バンクーバーは、ブリティッシュ・コロンビア州のほぼ南端にあるにもかかわらず、州の中では涼しい方なんです。なぜ涼しいか、と言うと、それは、バンクーバーが、海、入江、フィヨルド、川、に囲まれていて、風が吹き、空気が停滞しないからです。(風が吹くので、花の写真を撮るのは、風が吹き止む一瞬をねらうしかありません。)

日本人であるわたしの気持ちとしては、バンクーバーで30℃も超えないときに、「暑い、暑い、と文句を垂れるな」です。それに、たとえ30℃を出ても、湿気が比較的低いので、なんとかなるんです。(と言いながら、暑いときは1階で寝ていますけど。)

それより、ブリティッシュ・コロンビア州では、南部内陸部が高温になります。そして、それらの地域では、現在、山火事が続いて、多くの住民に避難命令が出ています。これについては、もう書きました。


最高気温の記録に関しては、次のリンク先の表をご覧ください。先週のこと(8月14日)ですけど、リットン(Lytton)では、41.4℃を記録しました。その右側の39.4℃というのは、それより以前の記録(リットンの場合は、2008年)です。

Heat wave topples temperature records in southern B.C., as conditions raise wildfire fears「熱波、南部BC州の高温記録を書き換える、気象状況が山火事の心配を上げる中で」
(英文+画像+表)

2023.08.11撮影

今日は、そんな「涼しい」バンクーバーでも、真夏の花、ヒマワリがきれいに咲くことを、他の話題ともからめ、お見せしたいと思います。

学名 Helianthus annuus
英名 Sunflower「太陽の花」
和名 ヒマワリ(向日葵)
キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus
原産 北アメリカ西部

なんと、ヒマワリの原産地は北アメリカ西部!!! それなら、ヒマワリがバンクーバーで元気に咲いて、なんの不思議もありません。

冒頭の画像は、花びらがぱっちりと開ききったばかりのところです。直前の画像は、それより少し前、次の画像は、それよりもまだ前の花びらが半ば閉じている時のものです。

2023.08.11撮影

ヒマワリも、他のキク科の花と同様、ひとつの花のように見えるものは、多くの花の集合です。ひとつの花のように見えるものを「頭花」、それぞれの花を「小花」と言います。

ヒマワリの場合、外側の小花は、花びらが発達していて、この花びらが「舌」のように見えるので、この種類の小花を「舌状花」と呼びます。内側の小花は、花びらが目立たず、よって「管」あるいは「筒」のように見えるので、「管状花」あるいは「筒状花」と呼びます。

外側の花びらが開ききっていない時、また、開いてしばらくは、内側の管状花・筒状花は、ツボミのまま硬く固まっていて、「毛並み」が中央に向かっています。そのため、表面が、すべすべに見えます。以下の画像をご覧ください。

なでなでしたら、いい気持ちですよ。もちろん「毛並み」に沿ってなでてください。

2023.08.11撮影

今日お見せしているヒマワリは、実は、うちの庭で育てているものではありません。

わたしの家の位置する住宅街、および、他の住宅街でも、10年ほど前に一斉に市によってラウンドアバウトが設置されました。そのラウンドアバウトの中央には「島」があり、それが「分離帯」として働きます。「島」には、植物が植えられたり、大きい「島」では噴水が設置されたり、します。

うちのあたりのラウンドアバウトの「島」には、植物が植えられました。その植物のひとつが、今年の場合は、このヒマワリなのです。矮性だけれども、頭花は、普通の草丈の頭花と変わらない大きさです。ですから、花を間近に撮れました。

ラウンドアバウト(Roundabout)は、日本語では「環状交差点」と言うようです。車両は、交差点中央の「島」の周りを回る仕組みになっています。

ロータリー交差点と似ていますが、ロータリー交差点には一時停止線や信号機があり、ラウンドアバウトには、それらがないこと。

と言っても、現実には、ある程度以上の大きさのラウンドアバウトでは、「一時停止線」が破線などで路上に描かれます。強制的な一時停止ではなく、安全なら一時停止せずに進めます。

ラウンドアバウト

Small modern roundabout in the United States, where vehicles are driven on the right
(右側通行のアメリカにおける、小さいラウンドアバウト)
撮影者:Andrew Bossi
撮影日:2008.03.16
オリジナルからの改変、なし

上の画像は、右側通行の場合の例ですけど、破線のような一時停止線が引かれています。その手前にあるのは横断歩道で、もちろん、必要に応じ、その手前での停止が求められます。

このラウンドアバウトの「島」にも植物が植えられていますが、バンクーバーの住宅街のラウンドアバウトの植物は、こんなんじゃありません、庭みたいなものです。

つづく



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