撮影日、不明
日陰を好む「オレゴンのカタバミ」Oxalis oregana は、直射日光が当たると、小葉を下に向けてたたみます。
冒頭のカタバミは、モンカタバミ(紋片喰 Oxalis tetraphylla)です。このカタバミも、「オレゴンのカタバミ」同様、直射日光下では、小葉をたたむようです。ただ、モンカタバミは元々日向を好むようで、そのため、葉のたたまれかたがこの程度なのかもしれません。
学名 Oxalis tetraphylla
和名 モンカタバミ(紋片喰)
英名 Four-leaf sorrel「四つ葉のカタバミ」
カタバミ科(Oxalidaceae)カタバミ属(Oxalis)
モンカタバミは変わったカタバミで、普通、カタバミは小葉が3枚あるのに対し、これは、4枚あります。Oxalis tetraphylla の種小名 tetraphylla は、tetra「4」+ phylla「葉」です。以下の拡大画像でお確かめください。
撮影日、不明
カタバミは、どの種もいいグランドカバーになりますが、踏みつけて歩くところではなく、花壇の端の方とか植え付けの下とかが適しています。
また、モンカタバミのように派手な花の場合は、花壇の一品として優先されることもあるでしょう。
「オレゴンのカタバミ」に戻りますと、これも花がたいへんかわいらしいのですが、見過ごされがちで、葉の方が珍重されます。でも、花をもう一度ご覧ください。
2021.04.29撮影
花の径は2センチほど。花びら、5枚。花弁の先がややいびつなところが、かえって可憐です。赤紫の筋もきれい。花びらの根本にある黄色い印も、微笑ましい。中央から10本外に向かって飛び出ているものは、オシベ。風車(かざぐるま)みたいで、かわゆいわあ。
次の画像では、「オレゴンのカタバミ」が植え込みの一部として使われているのをご覧ください。画像奥に見える葉は、ブリティッシュ・コロンビア州ではどこででも見られるシャクナゲ(石楠花 Rhododendron)。花の咲いているのは、ヤブイチゲ(Anemone nemorosa)の園芸種「ロビンソニアーナ」Anemone nemorosa ‘Robinsoniana’ 。画像の真ん中に、「オレゴンのカタバミ」が見えます。このようにびっしりと土地を覆ってしまいます。
Anemone nemorosa ‘Robinsoniana’ (Wood Anemone)(英文+画像)
2013.05.07撮影
上の画像と下の画像は、ブリティッシュ・コロンビア大学の付属植物園で撮影しました。
母がひとりで、父は日本でお留守番で、こちらへ遊びに来てくれて、このいい天気の日に、半日植物園で遊んできました。
次の画像でも、左奥にシャクナゲが見えます。ピンクの花も見えます。
「オレゴンのカタバミ」に混じって咲くのは、(白くても「ブルー」と呼ばれる)ブルーベル(Hyacinthoides)なんですが、これは、イングリッシュ(non-scripta)か、スパニッシュ(hispanica)か、、、見かけから、多分、両者の交雑種だと思います。イングリッシュは普通濃い青紫で、花軸がもっと垂れている。こいつら、自由恋愛するんですよ、スパニッシュの方がドミナントで。それで、イギリスでは、イングリッシュの純粋種がどんどんなくなりつつあります。
2013.05.07撮影
うちの「オレゴンのカタバミ」は、へへへ、お隣からやってきました。お隣のおばさんがくれたんでも、わたしが取ったんでもありませんよ。やってくればいいのになあ、と思っていたら、こちらに侵入してくれました。ありがとう〜〜
それ以来、移植して、増やしています。ほんとに丈夫な植物です。にま、にま。
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