マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

母の変化と意思の継続(また母の服を処分した話)

2019-10-14 | 終活(モノの整理、心の整理、社会的整理)
夜、夕飯も済んでテレビを自室でのんびり見ていたところ、母に声をかけられました。

「ねえ、これも捨てたいんだけど」

持ってきたのは、母の服でした。

母の処分意欲が過去最高
こんな夜に、なにを始めたんだろう?と思いつつ、その気になっている母を手伝わないわけにはいきません(笑)
少し前から、母が着ないと言った服を処分し続けてきて、洋服ダンスと和ダンスを空にしました。
また、クローゼットも半分くらいの隙間ができました。

処分を始めるときは、いつも私から何度か声をかけて、その気になった瞬間を見計らって、作業に着手してきました。
私主導で、タンスから服を一着ずつ出して母に見せて、要らないと言ったら服を袋へ入れる、という流れでやってきました。

ところが、今日は母から声をかけてきて、しかも、自分ですでに10着ほど出している状態でした。
母が、本気で服を捨てようとしている!
このチャンス、絶対に逃したらいけない!

そう思った私は、ほんの数十分でしたが、母の服処分にお付き合いしました。

現在の収納状態
以前の処分で、洋服ダンスと和ダンスの中身を空にした後、母の服は常に着る服を洋服かけにかけて、見える場所へ置いていますが、まだチェスト2台分にも、トップス、インナー、パンツ、ルームウェア、下着、靴下、ハンカチなどが収納されています。
その中で、今回処分する対象は、トップス、インナー、パンツ、ルームウェアです。

チェストは2台あり、以下のような仕様です。

 ・チェスト① 6段 上1段が左右の小引き出し
 ・チェスト② 6段 上2段が左右の小引き出し

チェスト①の小引き出しには、ハンカチ、手ぬぐいなどが収納されています。
一番下の引き出しには、靴下が収納されています。
それ以外の段は、トップス、インナー、パンツが収納されています。

チェスト②の小引き出しには、上1段にいろいろな小物が雑多に収納されていて、上から2段目の小引き出しには、下着が収納されています。
一番下と、下から2段目には、タオルが収納されています。
それ以外は、やはりトップス、インナー、パンツ、そしてルームウェアが収納されています。

母がどのようにカテゴリー分けをして収納しているのか、全くわかりませんが、どちらにも似たようなモノがたくさん入っています。

処分する服は母にお任せ状態
以前は、着ていない服は一度も着ていなくても要らない服だよ、と説得しながら捨てるような感じでした。
直近の処分時は、説得なしで、私が見せる服に対して、母が要不要を判断しました。

今回は、すでに母の判断で数着の服が出されていたので、私は次から次へとチェストから出される服を、袋に入れるだけ。
ですから、本当に何も考えずに袋へ不要な服を入れていきました。

ただ、あまりにも勢いよく出すので、全部出してしまったら冬に着る服がなくなるよ、とは言いました(笑)
冬服は、まだ簡単に判断できない服もあると思うので、処分するのはシーズン終了間際で十分かな、と思っています。

母の判断基準
老齢になった母は、服の好みがかなり変化しているようで、自分で購入したにもかかわらず、こんなデザインの服は要らない、と言います(笑)

今回の処分で把握した、母の処分基準は、

 ・サイズが合わない(母はいわゆるデブ体形です)
 ・デザインが気に入らない
 ・白い服
 ・半袖やノースリーブ
 ・生地が嫌い

白い服は嫌いなのだそうですが、なぜ買ったの?と聞いたら、若いときは好みが違ってた、と言っております。
歳を重ねると、デザインだけではなく色も好みが変わるものなのでしょうか?
母と同じ年齢にならないと、理解できない心境なのかもしれません。

半袖やノースリーブは、歳を取って腕にシワが増えてきたので、あまり出したくないから捨てるのだそうです。
生地が薄かったり、デコルテが見えすぎる服も出していました。

親が溜め込み気質な人へ
私の母に限らず、溜め込み気質の方は多いですよね。
それが、自分の親だと、いろいろと苦労や心配事も増えてしまいます。

私の場合は、最終的に自分が年寄りになったとき、大きな家具や使っていない不要なモノが家に溢れていたら、自分では処分することもできないという危機感をもっているから、ひたすら不要品を処分しています。
父や兄の遺品を、ほとんど捨ててしまったのも、母が持ちすぎているモノを捨てさせたいのも、私のわがままからそうしていると言っていいです。

私の母の場合は、私が捨て続ける様子を見て、不要なモノを持っていても、管理や整理整頓が大変なだけだということに気が付いてくれたようです。
しかし、今の状況になるまで、軽く20年以上はかかっていると思います(苦笑)

私自身も、不要品を処分することに拍車がかかったのは、ここ10年くらいですし、家族のモノに着手できるようになったのは、小さいモノから始めて、タンスを処分できる状態まで、約5年くらいかかっています。

不要品は、買うときは1つずつなので、サイズ感も重量感も意識していませんが、処分するときは一度に行うため、サイズが大きかったり、容量も重量も嵩張ります。
処分するモノが多いと、出す作業で体力を使いますし、容量や重量が嵩張れば、家から持ち出すエネルギーや時間も、当然削られていきます。

ですから、捨てることに躊躇しない私でも、捨てることが面倒くさいし、リサイクルに持ち込むことにも、あまり積極的ではありません。
ですが、処分しないといつまでも家の中が片付かないので、ついでの用事があるときに、リサイクルに持ち込んだり、いつもより大きなごみ袋を用意して捨てているのです。
あまりにも大変な量があるときは、粗大ごみ以外はリサイクルをあきらめて全て捨てます。

現在、私は51歳ですから、まだ体力はあります。
体力があるうちに、できるだけ所有物を減らしたいと思っています。
しかし、私の母くらいの年齢になると、これまで溜め込んできたモノを捨てる体力はないでしょうし、不要品を見分けるエネルギーもおそらくないでしょう。

そこは理解できるのですが、実際はモノに溢れた部屋や家の中を見ていたら、同居している家族に対してイラつく人も多いでしょう。
そういう場合は、とにかく焦らず時間をかけて、家族に不要品だということを意識してもらうようにするしかない、と達観できるように、まず自分のメンタルを強化しましょう(笑)

親の溜め込んだモノを、さっくりと捨てることなど、誰がチャレンジしても簡単にはできないと思いますし、おそらくそれが普通です。
親が溜め込んできた歴史は、長いです。
何が原因なのかは人それぞれですが、とにかく溜め込みの歴史は長くて濃いのです。
それを、すっきり処分することが、簡単なわけがないのです。

親が溜め込んだ不要品を、捨てさせる技術や説得術は、いろいろあると思いますが、私が実感しているのは、とにかく時間をかけることと、洗脳すること(笑)
何らかの方法で、不要品は捨てた方が暮らしが楽しくなるよ、ということを刷り込んで、捨てようという意思を示されたら、即反応してあげることを大事にしています。

自分自身もそうなのですが、とにかくやる気が満ちたタイミングを逃さないことが一番重要です。
時間がかかっても、なかなか説得に応じてくれなくても、少しでも処分したいという気持ちが現れたら、一気に畳み込んでいきましょう(笑)


今回、また母の服を処分する話になってしまいましたが、まだ母の服については完結していませんので、いつかまた経過をお伝えしますね。