旅を終わりにします。

今住んでいるこの土地が好きです。
いろんな土地でいろんな事してきて、
自分は人とは違うっていうのを自分の居場所にしていた気がする。
人間らしい普通の生活がしたい。

ブラジルから帰国してからの10年間、
何度か社員にならないか、長く働いてくれないかって言われたことがある、
しかし、サブプライムから尖閣ショックまで全ての経済イベントに翻弄され、
ものの見事に期間満了という名の首切りにあう。
もちろんそれだけの理由ではなく自分自身の責任もあったのだろうが...
生産調整の弁、物扱い、世間とはそういうもの
だからって誰も恨みはしないし、卑屈になるわけでもない、
しかし、必要ないと言い渡されることはきついんだよな
全人格否定された感じ、でもそれにも慣れた、
でも慣れちゃいけないでしょ(笑)

割と誠実に正直に正しく行ってきたと思う、
だけど人とは違う奇をてらうような言動行動も多かったように思う。
だけど特に悪意は無し、人の世話、人の嫌がる事、利用されることも多かった、
でっ、「ありがとうね、お疲れさま」ってちょっと待てよ
その度に自分なりの取り組みや方針が中断される、
また新しい場所へ移り落ち着いたらまた始める。
その繰り返し。

あまり欲はないんだ、ただ普通に生活したい、
目覚めてストレッチとか運動して植物に水やって
仕事して帰ったら風呂入って料理して食べて
勉強したり本とか読んで、
時間になれば寝る。
最近、ふと思い出し、
宮沢賢治の雨ニモマケズから始まる詩を読んだ、
私もそういう者になりたい。

介護職って大変な仕事、給料も安いし、
しかも最近特にイメージが悪いね、重々承知。
地元の人達の世話、この土地を理解するにはいいし、
辛いことばかりかとは思うけど、やりがいがあるかもしれない。
人手不足でとかあるんだろうけど
自分を正社員として採用してくれた今回の施設に感謝してます。

寅さんみたい？そんな旅もいいけど、
もう自分の大事な妹、
サクラにさせるわけにはいかないよね(^^)/