78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎震災当時の新横浜の話

2012-04-23 08:47:42 | 思ったことそのまま
横浜駅西口5番街に、その屋台はあった。

昔ながらのラーメン屋台。

昨日の深夜、当方はそこでラーメンを食べていた。





仕事が遅くなり終電ギリギリになったのが全ての始まりだった。

定期のルートで帰れる便は既に無かった。

定期とは真逆の迂回ルートで交通費自腹で帰るハメに。


某駅から自由が丘で東横線に乗り換え、菊名で横浜線に乗り換えれば済む話だったが、寝過ごして菊名を過ぎてしまった。



横浜線の終電を逃したので、もう帰れま10



菊名を過ぎてしまった以上、とるべき道は一つ。
横浜で泊まる事だった。

結局、6時間パック680円という破格の漫画喫茶に泊まった訳だが、

その前にラーメン屋台を見つけ、何だか珍しかったんでフラっと立ち寄ってしまったのだ。





ラーメン屋台といえば、一年前を思い出す。



震災後間もないある日。



前職の仕事が遅くなり、菊名までは行けたが、計画停電の影響もありそこで終電は無くなった。


安価で泊まれる漫画喫茶は菊名に無いので、新横浜まで歩いた。

腹も減っていた。とりあえず新横浜のコンビニに立ち寄ったが震災の影響で食料品は皆無、カップ麺すら無かった。

駅前ロータリーをさ迷っていたら、一軒の屋台を見付けた。



何も考えず、その灯に導かれるように、
気が付くとカウンターに座り注文している自分がいた。



そのラーメンは身体を芯から温め、心を癒し、空っぽの胃を徐々に満たしてゆく。



「本当に助かりました。ありがとうございました」



まさか無愛想なオヤジに感謝する事になるとはとは思わなかった。

前職も接客業だった。仮にもお客様に感謝される接客をしたいと思う当方にとって、ラーメン屋台のオヤジは衝撃だった。



接客マニュアルをなぞるだけが接客ではない。

大事な事はマニュアルの外にある。



なんか上手く書けないけど、そんな事を思った。



今でも接客をやっている。

お客様に感謝される接客とは何か、まだ答えは出ていない。