かなり昔入手したものの、ずっと倉庫に仕舞っていた球で6DX8/ECL84という球があるのですが、この球は使えるのか、ちょっと気になって確認してみることにしました。確認といっても、公開されている規格表を見るだけですが。
写真の球は、Raytheon社のものですが、製造は日本製になります。球のつくりやロゴの書体から恐らくは松下製ではなかろうかと思います。
なぜこの球が気になったかというと、まず、5極管と3極管の複合管であるので、省スペースにアンプを組めること、また、5極管側はgmが約10,000μSと結構高く、高増幅率のアンプになりそうだというのが理由です。
実は、再度ダイナミックカップリングアンプを作ろうと考えており、最近よく使用しているアンプシャーシでは、どう考えても前段の球に複合管を用いないと真空管の本数が足りなく、また高いNFBを掛けようとすると増幅度も高い方が望ましく、何かいい球ないかな~と探していたところ、6DX8が倉庫に眠っているのを思い出したのでした。
規格表でこの球の用途を確認すると、3極管部はキードAGCや同期アンプなどどんな回路なかよくわからない用途ですが、恐らく映像機器向け、5極管部はビデオアンプとなっています。
また、5極管部は、プレートロスが結構大きく4Wもあり、小出力のパワー管としても使えそうです。実際ネットを検索すると出力管として使用している方もおられるようです。
欧州名のECL84といい、似たようなところで、ECL82/6BM8の小型版といったところでしょうか。
実際に音はまだ聞いたことがないですが、今度ダイナミックカップリングアンプを製作する際に使用してみたいと思います。
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