前回、6528単管シングルアンプを簡易的に作成しましたが、この手の電源用の球は何種類か持っていますので、有名どころで5998(421A)を試してみようと思い、アンプを少し改造しました。
6528と異なり、5998はμが4-5程度と少し低くなります。そのため、バイアスをもう少し深く掛けるようにしないといけませんが、今のアンプでは30V程度までしか掛けられません。
そこで、もう少し掛けられるようにするための改造(抵抗の交換)と、あとNFB兼直流電圧調整回路を新規で製作しなおしました。
改造個所は、上記写真の3つのユニバーサル基板になります。
バイアスの部分は、80Vぐらいまで可変できるように改造しました。これで5998でも対応できると思います。
早速試聴です。
視聴は冒頭の球全て確認しましたが写真は、2つのみです。
どの球がどうだったかというのはあまり意味がないので書きませんが、びっくりしたのは寸胴型の5998Aの音です。
結構抜けの良い生々しい音質を奏でるのです。女性ボーカルの甘くしっとりした雰囲気をそのまま再現したような感じがしました。
この手の球は地味なので、あまりにスポットライトがあたったのは見たことがないですが、なんだか秘めた実力を持っている可能性のある球として見直されてもよさそうに思います。そういえば、ひと昔前、宝塚にあったValves’WorldのTossieさんもこの球をほめていたのを思い出しました。当時は、811Aなどのダイナミックカップリング用の前球として使用されていたと思いますが、出力管としても素性が良さそうです。
機会があればちゃんとしたアンプに仕立ててみたい思います。
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