猫を捨てる奴は捨てられろ

猫とプログレとオーディオとベスパのブログです。

Lizard LPと聴き比べ

2009年11月05日 23時58分00秒 | 音楽
Lizard40周年記念版CDと同LP盤を聴き比べてみました。
今回かなり良くなっていたボーカルと、不満が残ったドラムについてです。


オリジナルのピンクリム盤が見当たらなかったので、米Atlanticの放送用見本盤との比較です。
この盤は、オリジナル盤のクオリティを下げずに音の骨格をより強固にしたような、
ちょうど今回の40周年記念版と似通ったミックスがされている盤です。




比較してみて初めて気付いたのですが、
40周年記念版CDの「Cirkus」は、フリップのアコースティックギターがかなり地味目にミックスされています。
曲の押しが弱くなっているように感じたのは、こういうことだったんですね。
これが宮殿やRedでしたら一聴して気付く程の変化だと思うのですが、
聴き込んでいないLizardなので全く気付きませんでした。


話を戻して以下、比較です。

ボーカルのクリアーさは今回の40周年記念版CDの勝ちです。
このへんは恐らく、今回ミックスないしリマスターを行ったときの機器、
もしくはソフトウェアの設定がHifi寄りだったのだと思います。
レコーディングブースの空気感がLPよりも分かり、アンダーソンの細かい表現やハスケルの味も失われていません。

逆に、ドラムはLPの圧勝です。
確かにドラムは若干べったりしたチューニングもしくは打ち方なのですが、
LPはCDより圧倒的に空気感が分かり、音がきちんと抜け、表現が豊かです。
CDではそこが失われています。


今回の40周年記念版、Lizardについてはドラムの音がいまいちなのはなぜなんでしょう。
LPの方もいまいちだったら元々そうだったで済んだのですが。
「Red」のドラムはあそこまで凄まじくなっていたのに、謎です。


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