ウクライナ侵攻で日本との交流が減ったロシアで今、「おにぎり」がじわりと人気を集めている。ロシア風にアレンジされた日本食に飽き足らず、アニメや海外旅行で三角形の米飯を知った若者らが夢中に。外国人にはハードルが高そうな「梅干し」入りを出す飲食店まで登場した。 第2の都市サンクトペテルブルクで8年間、たこ焼き店を手掛けるセバスチャン・ダニロフさん(30)は、メニューにおにぎりを加えている。「注文ごとに型で作ります」。味は5種類で、ロシア人好みのクリームチーズ入りが大半だが、あえて梅干しだけのものを用意した。「本物の日本の味を提供したい」という思いからだ。 「慣れない味にインターネットで低評価を書き込む人もいるけれど、常連客の一部は梅干し入りを目当てに来てくれる」。ダニロフさんは手応えを感じている。 おにぎりは、世界的な日本食「すし」ほど知名度はない。言葉の響きから「スネギリ(鳥のウソのロシア語名)ではありません」と、かつてネットで紹介されたほど。ただ、炊いたソバの実や米のかゆを食べる伝統的な食文化から、受け入れる土壌はあった。 時事通信
埼玉県上尾市のアパートで4日夜、男2人が住民の男性を鈍器でなぐってけがをさせ金品を奪おうとする事件があり、男らは現在も逃走しています。 警察によりますと、4日午後11時半ごろ、上尾市のアパートに1人で住む20代の男性が、ベランダの窓ガラスが割れる音に気付き廊下に出たところ、目出し帽をかぶった男2人にスプレーのようなものを噴霧され鈍器で頭をなぐられたということです。男性は病院に搬送され重傷ですが、命に別条はありません。 近隣住民「散歩に出て、ここから2人ぐらい、駆け足してくる足音が聞こえて。バッタンバッタンと戸を開けて車に乗って走り去って。黒のワンボックスカーのようなかんじ」 日テレNEWS
4日午後1時25分頃、高知市内のマンション駐車場で、住人の20歳代女性が、知人で同市北秦泉寺の販売員沢村昌希容疑者(21)に軽乗用車の中に押し込められ、金づちで複数回、頭部を殴られた。 その後、沢村容疑者は女性を車外に残して現場から逃走。目撃者の110番で駆け付けた高知県警高知署員が、近くの路上で車を発見して停止させ、沢村容疑者を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。殺意については否認しているという。 読売新聞
尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖を航行する中国海警船の行動パターンが、読売新聞などによるデータ分析で明らかになった。「定期パトロール」をするかのように、特定の時間帯に領海侵入していたほか、日本漁船がいた場合は追いかけるように入っていた。 中国海警船は特定の時間に領海侵入を繰り返し、漁船につきまとっている。3月30日~4月2日にも日本漁船を追尾し、日本政府による尖閣諸島の国有化(2012年)以降、最長となる80時間36分間、領海に居座った。漁業者は周辺海域から遠ざかり、海上保安庁も厳しい活動を余儀なくされている。 「海警船にずっと監視されていた。尖閣沖では異常な状態が続いている」。沖縄・与那国島の漁船「瑞宝丸」(9・7総トン)の船長・金城和司さん(51)も自身の体験を振り返る。 昨年12月22~24日、大正島の領海内でアカマチ漁をしていたとき、海警船2隻が1マイル(約1・8キロ)以上の距離を保ちながら、72時間45分にわたって執拗(しつよう)につきまとってきた。 周辺は高級魚の好漁場として知られる。3日間で水揚げした魚は市場で200万円の値段がついた。金城さんは「尖閣は日本の海だ。これからも漁を続ける」と言い切る。 しかし、石垣市の八重山漁協によると、国有化前は定期的に出漁する漁船があったが、今ではリスクを恐れ、出かける船はほとんどない。金城さんは「このままでは島は乗っ取られてしまう」と危惧する。 1月30日には、石垣市の環境調査チームを乗せた作業船「新世丸」を巡り、海保の巡視船と海警船が対峙(たいじ)する事態も起きた。 新世丸が魚釣島の接続水域に入ったのは、午前4時頃。左右それぞれ3・5キロの地点で海警船が監視していた。そのとき、海保の巡視船2隻が間に割り込み、巧みに海警船の速度を落とさせ、新世丸から5キロの距離まで引き離した。 巡視船による護衛で2日間の調査は無事に終了。ドローンによる空撮も行い、魚釣島ではヤギの食害で斜面の崩落が進んでいる状況も確認された。市は今後、上陸調査も検討している。 調査を委託された東海大の山田吉彦教授(海洋政策)は「今回は海保の戦略や操船能力が勝り、中国は歯がゆい思いをしたはずだ。ただ、今後は違う方法で揺さぶりを掛けてくるだろう」と指摘する。
読売新聞
防衛省統合幕僚監部は4日、中国海軍の情報収集艦1隻が津軽海峡を通過し、日本海から太平洋に向かったと発表した。収集艦は3月28日に対馬海峡を経由し、東シナ海から日本海に入っていた。防衛省は、中国艦の詳しい行動内容や意図を分析している。 防衛省によると、収集艦は4月3日正午ごろ、青森県の竜飛崎の南西約80キロを航行。その後、津軽海峡を北東へ進んだ。海上自衛隊の哨戒機や艦艇が警戒に当たった。 収集艦が対馬海峡を通過した3月28日には、米海軍の原子力空母ニミッツが韓国釜山に入港。日米韓3カ国は、ニミッツを含めた艦艇を投入し、4月3、4日には東シナ海で共同訓練を実施した。 産経新聞
尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で5日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは70日連続。 第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。 産経新聞
塩野義製薬は5日、同社が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、症状が軽度・無症状の感染者への臨床試験(治験)の最新データで、感染性を持つウイルスの量が陰性になるまでの時間を大幅に短縮したと発表した。デンマークで15日から開催される欧州臨床微生物学感染症学会議(ECCMID)で発表する。 投与4日目(3回投与後)で、偽薬を投与した場合と比較して、ウイルス量を有意に低下させ、ウイルス量の陰性化が最初に確認されるまでの時間を有意に短縮した。同社は「ウイルス量の減少と陰性までの時間の短縮は、感染期間の短縮を示唆するもので、ウイルスが伝播(でんぱ)するリスクの減少に寄与する可能性がある」としている。
新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」 産経新聞
ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリのフェドロフ市長は4日、ロシアが同市に地雷などを敷設し、防衛を強化していると述べた。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)はウクライナが計画する春の大規模攻勢に備え、ロシアがウクライナ南部を要塞化していると指摘した。 併合後、メリトポリから退避しているフェドロフ氏は、ロシア軍の地雷敷設で「市民が危険にさらされている」と通信アプリに投稿した。 メリトポリはロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島につながる交通の要衝で、ウクライナ東部や南部を占領するロシア軍の補給を担う重要拠点。 産経新聞
【北京=比嘉清太】在中国日本大使館は4日午後、中国・北京市の国家安全当局に反スパイ法違反の疑いで拘束されたアステラス製薬社員の男性と、北京市内で領事面会を初めて行った。日中関係筋が明らかにした。男性は「健康状態に問題はない」と説明したという。 男性が拘束理由についてどのように説明したかは不明だ。関係者によると、当局は領事面会で事件に関する具体的なやり取りを認めないことが多い。 読売新聞
国土交通省元事務次官の本田勝・東京メトロ会長(69)が東証プライム上場の「空港施設」(東京都大田区)の社長人事に介入したとされる問題で、斉藤鉄夫国交相は4日、本田氏から聞き取り調査を行ったと明らかにした。本田氏は事実関係を認め、「自分の言動が国会や国交省に多大な迷惑をかけた」と謝罪。自らを「有力なOBの名代」としたことについては、このOBが元事務次官の小幡政人氏と安富正文氏だったと回答したという。 本田氏は昨年12月13日、同社を訪れ、元国交省東京航空局長で同社副社長の山口勝弘氏(63)の社長昇格を求め、「方針が固まった」「国交省としてあらゆる形でサポートする」といった趣旨の発言をしたとされる。
今月3日午後、国交省幹部が本田氏と対面で聞き取り調査を実施。本田氏は「山口氏の先輩や同僚であった国交省OBとして注意をしたり相談に乗ったりするとの趣旨で、国交省やその職員の権限をかさに着て何かをお願いしたいとの趣旨では全くない」と釈明し、「幾人かの私の周りの方々がそういう考えを持っていることで一致していた」との趣旨だったと回答した。 また、山口氏が同社取締役だった令和3年5月、国交省出身の社長退任に伴う役員人事会議で、代表権のある副社長ポストを要求したとされる問題で、山口氏は電話での聞き取り調査に対し、「OBの皆さんが自分に期待していると想像した発言」などと釈明したという。山口氏は、今月3日付で副社長を辞任した。 産経新聞