【AFP=時事】米海軍は17日、「航行の自由」作戦の一環として、ミサイル駆逐艦「ミリアス」が台湾海峡を通過したと発表した。台湾周辺では数日前まで、中国による大規模な軍事演習が行われていた。 米海軍によると、16日の通過は「台湾海峡の定期航行」だった。同海峡での作戦実施は1月以来初となる。 ミリアスの台湾海峡通過について中国は、米国の駆逐艦を監視していたとし、また米国は通過を「公に宣伝」したと付け加えた。 中国は今月、8日から3日間にわたって台湾周辺海域で軍事演習を行った。台湾への空爆や封鎖を想定した内容となっていた。
【翻訳編集】AFPBB News
アメリカ海軍は駆逐艦「ミリアス」が16日、台湾海峡を通過したと発表しました。「通過は定期的なもの」とした上で、「自由で開かれたインド太平洋へのアメリカの関与を示すものだ」と説明しています。 台湾周辺では、蔡英文総統がアメリカの下院議長と会談したことへの対抗措置として、中国軍が今月8日から3日間にわたり、軍事演習を行っていて、アメリカ軍による台湾海峡の通過は中国側をけん制する狙いもありそうです。
日テレNEWS
陸上自衛隊の第8師団長ら10人が搭乗した多用途ヘリコプター「UH60JA」が沖縄県・宮古島周辺で行方不明になった事故で、自衛隊は16日、深海に潜る特殊技術「飽和潜水」による捜索を実施した。潜水士が損壊したヘリの一部や乗員とみられる5人を発見。うち成人男性2人を引き揚げ、死亡を確認した。陸自が発表した。 陸自によると、現場は伊良部島の北約6キロの海域で、同機がレーダーから消えた地点から約4キロ離れている。潜水艦救難艦「ちはや」が潜水士を乗せたカプセルを水深106メートルの海底に下ろし、同日午前8時30分頃、海中に出た潜水士が目視で確認した。 発見場所などから、事故機の胴体などの主要部分とみられる。政府関係者によると、見つかったヘリの一部は激しく変形している。 自衛隊は、死亡が確認された2人が事故機の乗員とみて身元の確認を急ぐ。17日も飽和潜水作業を続けており、海底で見つかった残る3人と機体を海上に引き揚げる方法についても検討している。行方不明の5人についても捜索を続ける。 事故機は6日午後3時46分、宮古島分屯基地を離陸し、同56分、同島の北西約18キロの空域を飛行中にレーダーから消えた。同機には、九州南部の防衛警備を担当する第8師団のトップを務める坂本雄一師団長(55)ら10人が搭乗していた。
読売新聞
【ソウル=時吉達也】米韓空軍は17日、韓国南西部の光州(クァンジュ)基地で、両軍の戦闘機など約110機が参加する大規模な合同訓練を開始した。28日までの日程で、固体燃料式の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射訓練などを通じ軍事挑発を強める北朝鮮を牽制(けんせい)する。
韓国国防省によると、訓練には韓国軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Aや米軍の戦闘機F16などが投入され、将兵約1400人が参加。韓国メディアによると、両空軍の戦力が一つの基地で展開する上半期訓練としては過去最大規模となる。
韓国側の指揮官は「訓練を通じて堅固な韓米同盟を再確認し、作戦遂行能力をさらに発展させる」としている。
産経新聞
沖縄県宮古島付近の陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故で、自衛隊は17日、深い海での作業を可能にする特殊技術「飽和潜水」を活用した捜索活動を続行するため準備を進めた。海底で見つかった3人が残されたままとなっており、引き上げを目指す。周辺海域で行方不明者の捜索を続けた。16日に死亡確認された2人の身元特定も急いだ。 ヘリには陸自第8師団の坂本雄一師団長(55)ら10人が搭乗していた。飽和潜水で入ったダイバーが16日午前、水深約106メートルの海底で機体の胴体部分と5人を発見。このうち2人を引き上げ、同日夜、陸自の医官が死亡確認した。 共同通信