北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は27日、ブリュッセルで記者会見し、NATO加盟国と友好国がこれまでに、ロシアの侵攻を受けるウクライナに提供した戦闘車両が1700両超に上ることを明らかにした。内訳は装甲車が1550両以上、戦車が230両。各国がウクライナに約束したうちの98%以上が引き渡されたことになるという。 ストルテンベルグ氏は「ウクライナに膨大な量の弾薬も提供し、同国の九つ以上の旅団を訓練した。占領地奪還を続けるための強力な態勢を保持することになる」と成果を強調した。 25日付米紙ニューヨーク・タイムズは、ウクライナが5月にも大規模反攻に出る準備を進めていると報道。今月末までに12旅団を編成する予定で、うち9旅団はNATO加盟国が訓練などを支援していると伝えていた。 AP通信によると、NATO加盟国だけでなく、スウェーデンやオーストラリアなどの友好国も装甲車を提供している。(共同)
産経新聞