能登半島地震で海底が隆起して水深が浅くなり、漁船約150隻が出港できなくなっている石川県輪島市の輪島港で16日、国土交通省北陸地方整備局が海底から土砂をさらうしゅんせつ作業を開始した。地元漁協関係者は「復旧への第一歩だ」と期待の声を上げた。 作業は16日午前に始まり、クレーン船1隻が土砂をつかみ取り、隣の台船に運ぶ工程を繰り返した。県漁業協同組合輪島支所の上浜敏彦統括参事は「一日でも早く、少しずつでいいので水揚げできるようになってほしい」と話した。 北陸地方整備局によると、地震前の港内の水深は3~4メートルだったが、隆起の影響で1~2メートルほどになったという。
産経新聞