爽風にあそぶ9月です・・・
春が光であれば、秋は風に、季節の兆しはわずかずつ自然の一片から始まってくるもののようです。
特に季節のはざまの月は、前と後の季節が振り子のように言ったり来たり、
日本史上最高のエッセイといわれる吉田兼好の「徒然草」にも・・・・
春暮れてのち夏になり、夏はてて秋の来るにはあらず、
春はやがて夏の気をもよはし、夏より既に秋は通ひ、秋は則ち寒くなり・・と
秋といえば九月・・二つの季節が同居する月です・・・・
しだいに吹く風から湿気が感じられなくなり、爽やかな日が多くなると本格的な秋・・
秋風を「金風」といういい方があり、夏から秋への変わり目には・・
金風の美しい二文字がふさわしいようです・・・が・・・
気象庁によると、まだまだ猛暑が続くとの予報です・・
爽やかな秋はいずこへいったやら!・・・
気温がさがるとともに赤みを増す「秋茜」と名のついたトンボ・・
金色に茜色‥枯葉色を迎える前の秋の色彩です。・