空も風も冴えわたり、肌にも冬を感じる十二月です・・・
街は暖色系の色彩をまとい始め、人々は少しずつ厚着になる。
一方で、いさぎよく葉の衣を脱ぎだすのが落葉樹・・イチョウ‣クリなど、
季語でいう【冬木】は落葉樹に限らず葉が落ちて枝がすきつつも、
りりしく素手を広げて冬に向けて立ち向かう【冬木立】慄然と風に向かいます。
冬晴れの空に規則正しく並ぶ木立、それは寒々しく見えても・・
いかなる厳しい冬にも耐えて見せるという生命力を感じさせてくれる樹木も、
それぞれの形で迎える年の暮れです。
冬菊や まとふはおのが ひかりのみ・・・・・
寒菊は、十二月から一月にかけての花の少ない時期に、冬を彩る数少ない花として
愛されています・・姿は小ぶりで、花は黄色が主対ですが、・・・
カンギクという音の響きのよさと寒さに耐えて咲く【いさぎよさ】を感じ取れます。
冷めたい北風の中で孤軍奮闘する姿は・・・・
建気を通り越して【勇ましい】感じすらします・・・・