中野剛志先生の新刊「奇跡の経済教室」の2冊が発刊されました
富国と強兵を読ませていただいた私としては、やはり読まざるを得ない、ということで、さっそく購入しました
アマゾンのレビューでもやはり予想取り高評価が多く、期待が膨らみます
で、今は基礎編の方を途中まで読み解いたところなんですが。。。
何といいますか、ちょっと。。。感想としては申し上げにくいですね
この本を日本人全員が読めば日本は変わる、とのことでしたが
ちょっと申し上げにくいことですが申し上げましょう
正直、視点としては面白く、なるほどと思わせる内容でもあるんですが
正直、学者論文ですね、学者の論文を読者向けに簡単に要約し、専門用語をできる限り使わずにわかりやすい説明を加えた
そんな感じです
正直に言わせてもらうと、トランプ氏の経済政策を色々と勉強させていただいた私としては
物足らない。。。というか、学者さんがベースなので、実用には向かない
でも、考え方のベースを作るヒントとしては良いテキストだと思います
一番残念だったのは、レーガノミクスやサッチャリズムを”インフレ向け政策”として見事に分類して見せたことです
でも、残念ながらレーガン大統領の政策もサッチャー首相の政策も、本質に流れているのは”資本主義の精神”です
資本主義の精神は、デフレ対策にもインフレ対策にも必要不可欠なものなんですが、そこを誤解されているように見えます
デフレ不況下においては”大きな政府が必要”とのことですが
分類の仕方の問題でしょうけれども、”大きな政府”という表現を使うと、色々誤解をされる方が多くなると思います
正しくは、デフレ不況下では、政府が民間経済の下支えをすることが必要だし、財政出動を積極的にやらないといけないのはその通りですが
その場合でも、政府は民間の活力を阻害するほど介入してはいけない、と私は思うのです
かの、野村総研チーフエコノミストのリチャード・クー氏は、ある方の質問にこう答えたそうです。意訳ですが
「政府がお金を使うのは無駄なものに使うほどいい、例えば戦艦大和(無駄なものの意)を作ってみるとか、その方(無駄なものを作る方)が
同じ公共工事でも終わりがないので失業者が出ない。ずっと雇用が続くんだ。だから景気対策には無駄なものを作るほどいい」
と、このような主旨のことを言われたそうです。これ、やっぱり学者バカ(失礼)の発想です
何がいけないか?それは、「倒産せず、厳しさもない事業は良いものを生み出さない」ということです
無駄なものを作ることに生きがいなんて生まれるんでしょうか?そこに「世の中のお役に立っている」という喜びはあるんでしょうか?
戦艦大和だって、世界と渡り合えるものを作ろう、という思いが結集したもので、無駄なものではありませんよ
参加しているだけでお金がもらえる、8時間職場にいれば給料がもらえる、この発想のどこに資本主義の精神があるのでしょうか?
そういう悪い意味での公務員を大量創出して、国が発展繁栄しますか?
そこに欠けているのは”勤勉の精神””マックスウェーバーの言うところの資本主義精神”これなんですよ
ただお金を使えばいいなんて言うもんじゃないんです
同じことは中野先生にも言えるように思います
サッチャリズムやレーガノミクス、トランポノミクスには、ちゃんとした哲学があるんですよ
ただ単に政府がお金を使えばいい、などという単純なものではないし、小さな政府がインフレ対策だ、とか一括りにできるようなものでもない
中野先生のファンの方には申し訳ない言い方になりました
でも、ご尊敬申し上げているんですよ、これでも
それだけに、学者をご卒業なされたのでしたら、実学的な方にも力を入れていただけたらなあ。。。と思ってなりません
富国と強兵を読ませていただいた私としては、やはり読まざるを得ない、ということで、さっそく購入しました
アマゾンのレビューでもやはり予想取り高評価が多く、期待が膨らみます
で、今は基礎編の方を途中まで読み解いたところなんですが。。。
何といいますか、ちょっと。。。感想としては申し上げにくいですね
この本を日本人全員が読めば日本は変わる、とのことでしたが
ちょっと申し上げにくいことですが申し上げましょう
正直、視点としては面白く、なるほどと思わせる内容でもあるんですが
正直、学者論文ですね、学者の論文を読者向けに簡単に要約し、専門用語をできる限り使わずにわかりやすい説明を加えた
そんな感じです
正直に言わせてもらうと、トランプ氏の経済政策を色々と勉強させていただいた私としては
物足らない。。。というか、学者さんがベースなので、実用には向かない
でも、考え方のベースを作るヒントとしては良いテキストだと思います
一番残念だったのは、レーガノミクスやサッチャリズムを”インフレ向け政策”として見事に分類して見せたことです
でも、残念ながらレーガン大統領の政策もサッチャー首相の政策も、本質に流れているのは”資本主義の精神”です
資本主義の精神は、デフレ対策にもインフレ対策にも必要不可欠なものなんですが、そこを誤解されているように見えます
デフレ不況下においては”大きな政府が必要”とのことですが
分類の仕方の問題でしょうけれども、”大きな政府”という表現を使うと、色々誤解をされる方が多くなると思います
正しくは、デフレ不況下では、政府が民間経済の下支えをすることが必要だし、財政出動を積極的にやらないといけないのはその通りですが
その場合でも、政府は民間の活力を阻害するほど介入してはいけない、と私は思うのです
かの、野村総研チーフエコノミストのリチャード・クー氏は、ある方の質問にこう答えたそうです。意訳ですが
「政府がお金を使うのは無駄なものに使うほどいい、例えば戦艦大和(無駄なものの意)を作ってみるとか、その方(無駄なものを作る方)が
同じ公共工事でも終わりがないので失業者が出ない。ずっと雇用が続くんだ。だから景気対策には無駄なものを作るほどいい」
と、このような主旨のことを言われたそうです。これ、やっぱり学者バカ(失礼)の発想です
何がいけないか?それは、「倒産せず、厳しさもない事業は良いものを生み出さない」ということです
無駄なものを作ることに生きがいなんて生まれるんでしょうか?そこに「世の中のお役に立っている」という喜びはあるんでしょうか?
戦艦大和だって、世界と渡り合えるものを作ろう、という思いが結集したもので、無駄なものではありませんよ
参加しているだけでお金がもらえる、8時間職場にいれば給料がもらえる、この発想のどこに資本主義の精神があるのでしょうか?
そういう悪い意味での公務員を大量創出して、国が発展繁栄しますか?
そこに欠けているのは”勤勉の精神””マックスウェーバーの言うところの資本主義精神”これなんですよ
ただお金を使えばいいなんて言うもんじゃないんです
同じことは中野先生にも言えるように思います
サッチャリズムやレーガノミクス、トランポノミクスには、ちゃんとした哲学があるんですよ
ただ単に政府がお金を使えばいい、などという単純なものではないし、小さな政府がインフレ対策だ、とか一括りにできるようなものでもない
中野先生のファンの方には申し訳ない言い方になりました
でも、ご尊敬申し上げているんですよ、これでも
それだけに、学者をご卒業なされたのでしたら、実学的な方にも力を入れていただけたらなあ。。。と思ってなりません