安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

身近にある全体主義。。。高齢者施設の例

2021-05-14 20:48:06 | 政治
全体主義というと、ファシズムと言いますか、ナチスドイツのことを思い浮かべる人が多いと思います
何とか主義、というぐらいですから、なんだか「独裁主義」のような印象を持っている方が多いだろうと思います
しかし、言葉の定義はさておき、全体主義というのは何らかの主義主張のことを言うのではありません
分かりやすく言うなら。。。日本的に言うとするなら、「空気」なのです

ハンナ・アーレントは、全体主義について研究し、「全体主義の起源」という著書の中で、全体主義の正体を明らかにしようとしました
その著作は今日、全体主義研究に欠くことのできない研究となっています
この全体主義の正体、「悪」とは何であるのか?それは「凡庸」だとアーレントは言います
凡庸とか虚無(ニヒリズム)とか言うのもですが、これは、「思考停止状態」とか、「何も考えられない状態」のことを言います
つまり、全体に従うことが正しいこと。。。と、そう思い込んでしまって、論理的思考が何も出てこない状態
盲目的に「正しい」と信じ込まされて、全体の考えに盲目的に流される状態のことなのです
こういった状態になった人のことを「凡庸」と言ってるのです

以前、高齢者住宅に入所している高齢者の方から何度も相談があり
「私はワクチンをどうしても打ちたくないの、なのに何度も施設の人が来て「打ちましょう」と言ってくるの」
「何度かことわったのに、今度は「打たなければ誰にも面会させませんよ、ご家族にも誰にも面会させませんよ」と言われたの」
「他の人(入居者)にも、私が打たないことをしゃべったみたいで、ほかの人から噂されているらしいの、ほかの人から避けられているの」
おおむねこういう相談でした
私はその方に
「ただ「打ちません」とむげもなくことわってしまったら角が立つから、とりあえず、主治医の先生に相談して、体調がよくなったら時期を見て打とうと思います。。。と、上手に引き延ばして、ワクチン接種のその後の様子を見てから決めたらどうですか?」
とアドバイスしました

どうやらその人は施設でずいぶん居心地が悪くなっているらしいのですが。。。実はこれが「全体主義」そのものだと言ったら
多くの人は驚くのではないでしょうか?
以前にも言いましたが、ワクチンが本当にパーフェクトなもので、打った人にはうつらないものなら、一人打たない人がいても全く問題ありません
ですが、ワクチンの基本的な効果は、「症状を軽くするだけ」なのです
つまり、ワクチンを打った人でもうつることもあればうつすこともある。。。
であれば、打たない人を批判する根拠って何なのでしょうか?論理的に考えればおかしいのですが、ここには頭が働かず
「全体がこうなっているから全員打たなければいけない」という思考になるわけです。。。これをニヒリズム(虚無)と言い
全体の空気によって支配される恐怖を「テロル」と呼びます

このテロルは、最終的には暴力のようなものにまで発展するわけですが
そこまでいかなくても、人間の行動の自由を奪い、拘束し、挙句の果てには従わないものに罰則を与える。。。などというところまで行くわけです
今は始まっていますね。。。自治体の命令に従わない飲食店に「罰則を与えるべき」という方向に、エスカレートしています
こうなると、完全に全体主義に流れていき始めている状態です
これがもっとエスカレートしますとね
例えば、小池知事が「あそこの飲食店でコロナの集団感染がありました、行政命令に従わない飲食店は罰則を強化すべきです」
などということを言うわけです。。。そうしましたら、エスカレートしてヒステリックになった人が
「あの居酒屋の経営者は人殺しだ、傷害罪(殺人罪)を適用すべきだ、刑法犯にすべきだ」
などと言い始めて、次第にエスカレートしていきます。。。これがテロルであり、全体主義なんですよ
そういう流れがエスカレートしていけば、飲食店を監視するような監視警察のようなものができたり。。。現実にできてますよね
そういう、極端な方向へと世相が流れていくのです

考えてみれば、飲食店を営業しているだけで何で殺人罪になるのか?刑法犯になるのか?
この、ちょっと冷静になって思考することが、凡庸さゆえにできなくなるわけです
この全体主義とは戦わなくてはならないんです。。。きちんと、それが全体主義なんだと、多くの人に周知させる必要があります
全体主義に対しては、戦わなければならないんですよ
かつてのドイツだって、ユダヤ人を監視していたのはナチスじゃありません、一般のドイツ人なのです(笑)
これを日本人は知らないんですね。。。ユダヤ人を監視して、通報したりしていたのがドイツ人です
これは歴史の汚点として。。。凡庸さゆえに悪を犯す典型例なのです


冷静になって考えてみれば、コロナウイルスは感染していても無症状の人が多く、死亡率は0.1~0.5パーセント程度なんですよ
それも高齢者がほとんどです・・・誤嚥性肺炎やインフルエンザと大して変わらないということを冷静に受け止めるべきで
メディアの恐怖報道をあまり見すぎないように注意すべきだと思いますよ
冷静に考えてください、お店を開けたり居酒屋を開けたりしている人たちは、「犯罪人じゃない」のですよ
頑張ろうとしている立派な人たちです
全体主義は人々の凡庸さ、パニックで頭が真っ白になった状態から始まるのです
そこを忘れてはならないのです

ちょっと思いいたったのですが。。。
高齢者施設が高齢者にワクチン接種を半強制するのは、もしかすると周辺住民への評判、監督官庁からの圧力。。。高齢者が来なくなるという恐怖
こうした「テロル」に支配されて、「なんとか打たせなくては」と、なっているのかもしれませんね
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新規株式発行による資金調達のデメリットを2つ説明します

2021-05-14 07:43:28 | 政治
日本の80年代はバブルと呼ばれて、とにかく金がうなっている状態でした
私もその雰囲気はよく知っていて、とにかく、そのへんの中小企業の経営者や個人商店のおやじさんまでもが
「不動産を買っとけばそのうち値上がりする」ということを信じていて、とにかく不動産を買い漁っていました
金が余っていたからといって、決してインフレということではなく、一般消費財の値上がりは、それでも緩やかであり
どんどん値上がりするのは、とにかく不動産ばかりでした

ここをご覧の皆様は、日本のバブル時代には、”本当にお金が増えていた”、ということをご存じでしょうか?
金融・貨幣理論をかじった方は自明ですが、実はお金を増やす方法は2つあるのです
一つは政府の赤字を増やす方法。。。政府が国債発行を増やし、税収を減らせば、お金の絶対量は増えます
もう一つは「銀行がお金の貸し出しを増やすこと」なのです
日銀が。。。ではありません、普通の銀行が貸し出しを増やすことでお金は増えるのです

安倍政権が行った「金融の異次元緩和」というのは、この「銀行貸し出しを増やす」ということに目的がありました
難しい話は端折りますが、金融を緩和し、”銀行が貸し出せるお金の枠を増やした”のです。。。これが安倍政権の異次元緩和政策です
ところが、経済は冷え込んだまま。。。何が起きたかというと、「民間企業が銀行からお金を借りなかった」ということなんです
安倍政権の失策は、銀行の貸出枠を増やしたことまでは良かったんだけれども、実際に貸し出しを増やすことまではできなかったんです
つまり、わかりやすく言うと、「貸し出ししないで銀行の金庫にお金をたくさん置いて眠らせていた」というわけです
お金を眠らせた原因の最大原因は、もちろん、2度にわたる消費増税です

銀行が貸し出さない。。。つまり、企業が銀行から金を借りない。。。という状態を見て、安倍政権は行き詰りました
そりゃそうなんですよ。。。上場した大手企業は、銀行からお金を借りるよりも、新規株式を発行して資金調達した方が早いのです
しかも、株式調達はお金を返還する必要がない。。。銀行に借りれば、お金を返さないといけませんからね、金利付きで
つまり、小泉-竹中の取り組んだ構造改革で、企業が新規株式の発行による資金調達をしやすくなり
借り入れのリスクを減らして楽に”株で”資金調達できるようになったわけです
こうして、中小企業までもがベンチャー企業として上場する機会が増え、株の世界がさらににぎわうことになりました
しかしここで大事な視点が欠けていたんです
新株発行による資金調達は、お金を増やさないんです。。。
それは市場のお金をかき集めているだけで、銀行が貸し出ししたときのような信用創造による貨幣の増加が行われないんですね
だから、安倍政権の異次元緩和策は、この点においても、失敗したと言えるでしょう

今は中小のベンチャー企業でも、実態にそぐわない株価がついています。。。これは、マネーゲームの結果がそうなっているだけで
その企業の実績が良いから。。。というよりも、バブル的に株の価値がふくらまされているわけです
今、日本の株式は実体経済にそぐわないほど高騰していますが、それは、余ったお金が株式に流れている。。ということで
マネーゲームがいまだ続いていることを意味しています
しかし、これほどマネーゲームが続いているということは、それだけ投資家にメリットがあるということでもあります
今の株価を支えているのは「株主配当」という意味合いが大きいと、私は思います
株主配当を目的として、投資家が株に投資する。。。つまり、投資家は企業に「短期利益を上げて配当を払えと要求している」ということです

企業が新株発行による資金調達を行う場合のデメリットは二つです
一つは日本全体のお金の総量が増えないこと
もう一つは企業が株主の意向に影響を受け、短期的な利益を上げるために、国益を無視してでもグローバル化するということです
日本はいま、マネーゲーム化によって「お金でお金を稼ぐ」ということが流行しており
「新しい商品、新しい価値を創造することでお金を稼ぐ」という、本来あるべき経済のあり方を逸脱している傾向があるのです

再三言っていることですが、日本復活のためにはマネーゲームではなく、国内の産業復興に力を入れる必要があります
中小企業を資本統合すれば結果が良くなる。。。この竹中の嘘に騙されないようにしましょう
竹中の言っていることは、マネーゲームであり、金を持っている人が勝つ。。。その仕組みを作っているだけですからね
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