2/50冊 『ホームレス中学生』
驚きました。笑いました。泣きました。
お笑いを職業とする田村さんの背景、特に少年時代が描かれたお話。この本に関するねつ造疑惑が持ち上がったりしていますが、きっとこれは真実です。
生き生きとした田村さんの言葉でお話しが語られており、最後まで飽きさせません。巻末が迫ってきた頃には、読み終わるのがもったいなく思ったくらい。
エピソードごとに田村さん自筆のイラストが挿入されているのもほほ笑ましいです。
おわりにの章での田村さんの言葉に、『僕は、お湯に感動できる幸せのハードルの低い人生を愛しています。』とあります。(「人生を変える奇跡的な出会い」の章に由来する言葉と思われます。)
この文だけ読むと、なんのこっちゃ?ってことになりますが、田村少年の紆余曲折の末に辿り着いたシアワセの価値に、私まで幸せな気持ちにさせてもらいました。
背伸びすることなく、等身大の幸せの価値を正々堂々と言ってのけられる、そんな田村さんが一際大きく見えます。