福 風

心にとまった物や想いを集めて。穏やかな風が吹きますように。

星空につつまれて

2008-01-21 | jukebox



星空につつまれて    東儀秀樹   『風と光の軌跡~BEST OF TOGISM~ 』より




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迷惑な話

2008-01-21 | 暮らし向き




今日の記事は長いです。くだらない内容で申し訳ないのですが、はしょり用がなかったので、あらかじめご了承下さい。

昨夜、連れ合いの日頃のお疲れを癒すため、スーパー銭湯に行きました。
昨年できたばかりらしく、大勢のお客さんでにぎわっていました。

スーパー銭湯に行かれたことのある方はご存知だと思いますが、
中には何種類もの浴槽が設えてあります。
欲張りの私は、初めて行く銭湯だったこともあり、とりあえず全部入らんといかんやろと思い、いざ浴場へ。

体を洗い終わり、まずはすごい勢いのジェットバス(手すりを持っていないと前に吹き飛ばされてしまうくらいの勢い)で、腰のあたりをマッサージしたあと、程なくして歩行浴にトライ。
幸い誰も入っておらず、貸切状態。気になる下半身の贅肉を意識しながらグルグルグルグルとかっ歩しました。次に誰か入って来るまでと思って歩いていたら、12周も回っていました。

次は露天風呂。露天風呂は息苦しさがないので、一番好きです。
数分間はゆったりと湯に浸かっていられたのですが、後から来た女子高生(中学生かも)3人組が、大きな声で会話を始め、今流行の『KY』(注:その場の空気(K)が読めない(Y)の意味)がどうのと何回も連呼するもんだから、聞くとはなくても聞こえてくるその言葉の不愉快さに一気にテンションが下がり、露天風呂を後にしました。

そのあと、気分直しに内湯に入ること数分。

入りそびれていた瓶状の浴槽が運よく空いていたので、また外に移動して、一人貸切浴槽を満喫しました。

時計をみると、連れ合いと約束していた時間の15分前になっていたので、着替えの時間を考慮してそろそろ上ろうと、立ち上がりシャワーで体を流し・・・たのですが、ここら辺からどうもおかしな感じになってきました。
脱衣場への扉に手をかけるあたりで、フラッとした感覚があり、それでも体を拭いてロッカーまで歩いていると、だんだん目の前が白っぽ~くなってきました。

これはもしかして・・・湯中り?!

軽い吐き気までしてきたものの、今の自分は裸んぼ。
このままではいかんと、なんとかロッカーの鍵を開け、バスタオルを取り出し、体を覆って、すぐ傍にあった長椅子に腰掛けるまではできました。
でも、目の前はさらに真っ白になってきており、追い討ちをかけて頭の中がグルグルとしてきました。

やばい・・・。

そのとき、ふと隣を見ると、洋服を着た女性が手に紙コップを持ち何やら飲まれていました。『水が欲しい。水を飲めば正気を取り戻すかも。』と思った私は、その見ず知らずの女性に、「すみません、どこかにお水が飲めるところはありますか?」と訪ねた。
そして、その女性が反応してくれて、何か答えてくれたのまでは覚えてます。
しかし、その直後からの記憶がしばらく途切れて・・・。

気がつけば、私は長椅子の上に横たわっていました。
上空で、数人の声が聞こえてきました。

「どうしたんですか?」
「なんか湯中りされたみたいで、横にしてあげたんです。」
ザワザワ・・・。

「大丈夫ですか?今、係りの人呼んできますからね。」
私:「すみません、すみません。」
そう言いながら、誰かが私の体にバスタオルをきちんと掛け直してくれました。
また、ハンドタオルを水で冷やしてくれたものを顔の上に掛けてくれました。
これは、のぼせ上がった私の頭部にはこの上ない手当てでした。

しばらくして、係りの人と思われる人が、頭の下に折りたたんだタオルを入れてくれて、
「大丈夫ですか?大丈夫ですか?お水飲まれますか?」
私:「はい、飲みます。」
とは言ったものの、まだ頭がクラクラして起き上がれずにいると、
「ゆっくりでいいですからね。」と、優しい言葉。
私:「すみません、すみません。」

「今日はお一人で来られたんですか?誰かお連れ様とご一緒ですか?」
私:「あの~、主人と一緒で、7時に待ち合わせしてるんです。」
「わかりました。ご主人のお名前は?・・・湯中りして休んでいらっしゃるので、遅くなりますとお伝えしてきますから、心配いらないですよ。また、係りのものが様子をみに来ますからね。ゆっくり休んでくださいね。救急車も呼べますからね。」
私:『きゅ、救急車なんか呼ばれたら大事やん!』
私:「すみません、すみません。本当にすみません。でも、湯中りしただけですから、大丈夫です。もうしばらく横になってれば、よくなると思いますから。本当にすみません。」

こんなやり取りの間も、私は横になったまま、タオルを顔にかぶせたままで、心優しい方々の介抱を受けていました。

グルグル回っている頭で、聞こえてくる声の状況を組み立てていくと、最初に私が声を掛けた女性が、ずっと傍にいてくれ、起き上がろうとする私に、
「まだ、横になっといたほうがええき。まだ、7時になってないから、ゆっくり休んだらええよ。私がここにおってあげるき。」と声を掛けてくれる。
観音様のような人だった。

係りの人が戻ってきてくれ、
「ご主人様にはお伝えしておきましたからね。もう少しお水飲まれますか?」
その頃になると、ちょっとグルグルが治まってきた。
なんとか長椅子に座り直し、水を口にする。
でもやっぱり気持ちが悪く、また横になる。
すると、観音様が、
「またタオル冷やしてきてあげるき。」
といって、冷たいタオルをのっけてくれました。

そして、やっとちゃんと起き上がったとき、
目の前に観音様に違いない女性をハッキリと見ることができました。
私:「本当にすみませんでした。もう大丈夫です。だいぶ良くなりました。ありがとうございました。」
そういうと、その女性は私の顔色を見て、
「うん、よかった。もう大丈夫そうやね。」と、一部始終に関わってくれた(関わらざるをえなかった)からわかるわよという、大きな安堵をくれました。

正気を取り戻した私は、一刻も早くそこから逃げ出したい気持ちだったのですが、のぼせから立ち直ったばかりの体は、そうそう言う事を聞いてくれず、ぼ~っとしながらもなんとか着替えを終えました。

すると、観音様の女性が、「じゃぁ、私帰るからね。」と帰る前にわざわざ笑顔で声を掛けてくれました。「本当にありがとうございました!」と頭を下げて別れました。

フロントにいた係りの方に、お世話になったお礼を言い、待っていた連れ合いと合流。
中でのいきさつを聞いてもらいながら、休憩していると連れ合いが、
「だけど、店内放送聞いてたら、ここのお湯は湯中りしにくいお湯だって言ってたよ。」と言いました。
なのに、湯中りした私って、よっぽどだったんでしょうね。

生まれてこの方、湯中りしたのは今回で3回目。
最初は子供のとき母と一緒に行った道後温泉本館でぶっ倒れました。
本館のお湯はけっこう熱いんですよ。
次は5年ほど前、近所の銭湯で。
けっこうぬる目のお湯だったので、調子こいて長湯していたら、そのときもロッカーの前で目の前が真っ白になり、その時は銭湯のおばちゃんが介抱してくれました。
そして、3回目が今回という訳です。

以上、迷惑な話でした。















 

コメント (2)
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