今日は父の77回目の誕生日。
おめでとう。
元気で生きていてくれる、それだけで感謝。
一緒にお祝いできなかったので、こんな電報を送りました。
ホーホケキョ となりの山田くん に出てくるしげおばあちゃんのように、
百歳まで桜の花をみたいと思っている父。
どうか願いが叶いますように。
※ こちらのサイトに、しげおばあちゃんのセリフ(目安55参照)が掲載され
ていました。
三ノ宮からバスに乗り、有馬温泉まで足を延ばしました。
始発停留所から乗車したのですが、すでに車内はご高齢の方々で席が埋まっている状態で、みなさん、有馬のお湯に癒されに向かう様子。
ちょうど私の前に座っていたおじいちゃん二人は、察するにいつもこのバスで顔を会わせる常連さんのようで、会話をしながら道中を共にしていました。きっと、この便に乗車している方達は、言葉を交わさずとも”いつもバスで一緒になる人”というくくりのコミュニティが出来上がっているのでしょうね。
40分くらいで、終点有馬温泉入口に着きました。
ところが、ちょうどバスの停車スペースに、よそから来た観光客でしょうか、乗用車が停車していて、バスが所定の位置に止めることができない事態になっていました。
運転手さんが、プッップー!!とクラクションを鳴らしても、車は動きません。見れば、ちょうどバス停の横が観光案内所になっていて、きっと中で目的地を訪ねていたのでしょう。
ほんの数メートル先の停留所を前に、下りる支度をして席を立っていたおじいちゃん達が、「どうしたんや。」と言いながら、迷惑駐車している車を見ています。
バスの運転手さんが何回かクラクションを鳴らし続けて、やっと車が動き出しました。でも人が車に乗り込んだ気配はなく、どうやら運転席には人がずっと居たようで、その一部始終をを見ていたじいちゃん達は一斉に、
「なんや、乗っとったんかいな!」
と、見事な合唱でツッコミを入れていました。
本当に見事にそろって発せたれたのがおかしくておかしくて。
今、ホントに関西に来ているんやなぁ、なんかこんなんええなぁと実感した、そんな旅のひとコマでした。 今でも思い出すとおかしくて、笑ってしまいます。