サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

ルネサンスとは何であったのか

2009年05月04日 | 読書



塩野 七生著

ちょっと、前に買っていたのだけど、ゆっくり読まないと
誰が誰だか分からなくなるような本だったので、この休みにゆっくり
読むのにはぴったり。

ルネサンスとは、何であったのか・・・・。
これは、大きな命題だ。

絵画での、ルネサンスの始まりはジョットーとされているが、
氏は、その前のアッシジのフランチェスコの活動がルネサンスの
始まりだとのことだ。

言われればそうかも知れない。
それまでは、キリスト教が経済活動をも制限し、俗に言う「暗黒の時代」
だったからだ。
色々な制約や、もっともらしい概念を民衆に押し付けていた教会だったが、
フランチェスコは、聖書に虚心に接すれば、愛と優しさに溢れていたもので
あったことを、人々に思い出させて、なおかつ、当時の教養語「ラテン語」では
なく俗語の「イタリア語」で説教を聞いたりや祈りをすることを
教えられた庶民達は、自分達で聖書の言葉を考え直したり、感じることが
出来るようになったのだ。
つまり、既成概念を壊す・・・・ことがルネサンスなのだから・・・。

これは、教会が押し付けてくる概念との戦いだったのだけど、
驚くほどローマ教皇庁は、あっさりとフランチェスコのやり方を
カトリックの一派として認めたのだ。
まあ、手のつけられないほど、民衆に短時間で広がったりしたことも
大きな要因かもしれない。



フランチェスコの有名な「平和の祈り」(これは、フランチェスコの
祈りの言葉ではないが、よく彼の考え方を現している・・・といことで、そう呼ばれている)

神よ、わたしをあなたの平和の使いにしてください。

憎しみのあるところに、愛をもたらすことができますように    

いさかいのあるところに、赦しを

分裂のあるところに、一致を

迷いのあるところに、信仰を

誤りのあるところに、真理を

絶望のあるところに、希望を

悲しみのあるところに、よろこびを

闇のあるところに、光を

もたらすことができますように、

助け、導いてください。

神よ、わたしに

慰められることよりも、慰めることを

理解されることよりも、理解することを

愛されることよりも、愛することを

望ませてください。



今も、教会で受け継がれている祈りの言葉の一つだ。


ところが、というか、全く持ってまたまた勿体無いことをしてきた私。
以前、アシッジに行った時には、鳥に説法をする話と、アメリカのサンフランシスコが、
彼にちなんで付けられた名前だ・・・・ということくらいしか知らなかった。

ここは、フランチェスコ会の街だから、簡単な法衣にロープで腰をマーク
している、修道士たちに沢山であった。
そのとき、ここがイタリアだと感じたのは、ウィンクしてくる
修道士もいたことだ。(笑)

この中に、日本から修道にきているお坊さんがいっらしゃった。
聖務の間であれば、教会内部を説明して案内してくださると言うことだった。
で、この聖務の間に、同じ日本人とはいえ、まったくフランチェスコの
ことを知らない私たちに、色々とどんな一生を送ったのかと、
教会内部の絵を見ながら説明してくださった。

そのとき、1228年に亡くなった、フランチェスコが着ていたという
法衣が飾られていた。
とても、粗末な粗布で、後に「清貧の人」と名づけられたのが伺えるような
ものだった。

この時、1時間ほどの説明を終えて、私たちが次の目的地に行こうとしたとき、
今から思えば「祝福」をしてくださった。
当時は、この行為の持つ意味がさっぱり判らないでいたが、
何故か「この旅が、善きものとなりますように。主のみはからいがありますように。主の平和がありますように。」
と、声をかけてくださったとき、涙がボロボロ出てきて、なんで悲しくないのに
泣いているんだろう・・・・と、思ったくらいだった。


写真は、アッシジの教会と、アシッジの街角で、よくCMやポスターに
使われている小道です。






歳をとると、別れが多くなる・・・・

2009年05月03日 | 音楽
忌野 清志郎氏が亡くなった。
58歳だったそうである。

最近とはいっても、1年ほど前のNHKでの特番をみていて、
あ~~いつまでもつのかなぁ~~と、思ってもいたのは
確かなのだけど、亡くなった・・・と、聞くとやはりショックだ。

コンサートに行ったり、レコードを買ったりはしなかったけれど、
同級生にはファンが多くて、ダビングしてもらったテープを
聞いたり、あの独特の歌い方と歌詞が聞きようによっては重い命題を
持っていて、あの奇抜なファッションとの違いにびっくりした。

いまでこそ、お化粧して出てくる男性バンドは珍しくないが当時は、
そのこと自体がとても際物的で、大人たちは「ちょっと・・・」と、
眉をひそめていたのだった。
まあ、歌詞も危ない・・・(笑)し。

私は、「教授」坂本龍一のファンなので、なんといっても
2人が共演した「いけないルージュマジック」が好き。
清志郎と教授がコラボすると、こんな感じになるんだ!!という、
新たな面が出ているような気がする。

でも、このPVの見所は、この2人のキスシーン!!である。
いま、見直すと、棺に入っている2人がいる場面があった。
この時は、走り出てきたけれど、今回はそんなことは出来なかった・・・・。

一人一人、自分の好きだった人が亡くなる訃報を聞くと、
自分が歳になったんだなぁ~と、感じる。

ご冥福をお祈りすると共に、天国でもロックしてね!!と、いう気持ちで
いっぱいです。


バチカンの至宝

2009年05月02日 | 旅行




NHKのHiビジョンであった「バチカンの至宝」を観た。

番組のテーマは、ルネサンス期と教皇の関係から生まれた芸術作品の
数々についての案内だった。

バチカンも行ったことがあるし、美術館も見たし、サンピエトロ寺院
それに、フィレンチェのウィフィツィ美術館にも行った。
今回、初公開のものもあったが、たぶん確かに通り過ぎていたのだと
思う・・・・・。

もちろん、システィナ礼拝堂のあの絵には圧倒されたし、
あの絵を描いたミケランジェロの年齢を考えると凄まじいものを感じたのだ。

ウィフィツィ美術館も、ボッティチェルリやジョットー、フラアンジェリコ・・・
に圧倒されて、メディチ家の財力にびっくりさせられもした。

絵や彫刻は、自分でみて自分で判断していただくものだと、思っているから
いちいち感想は書かないけれど、観たほうがいい・・・ものだと私は思う。

今回、テレビで見て一番びっくりしたのは、その一つ一つの絵や彫刻を
観る時の自分の感じ方と、もちろん教会美術なので、モチーフは旧約・新約聖書
なのだけど、驚くほど、どの場面を描いていているかがわかったこと。
もちろん、わかったからと言って、聖書を理解しているのでは無いのだけど、
何にも知らなくて、ただ「教養の一つ・・・」と聖書を斜め読みしただけで、
これらの美術品を見た私は、かなり勿体無いことをしたかもしれない、
と、悔やまれた番組だった。

あ~~また、絶対見に行きます!!

写真は、ミケランジェロ唯一の絵画です。

連休スタート!!プレゼントづくし

2009年05月02日 | つぶやき
先日、お友達の「さっちさん」のところで行われていた
北海道で一番最初に行く観光地は何処でしょうクイズにチャレンジした私。
ヒントは、2泊3日と北海道。

全くわからないので、自分が好きな大沼公園を指定した。
これが、なんということか、ネットクイズ三れんちゃん!!(笑)

今の季節なら、五稜郭の桜もいいのだけど、水と山が好きな私。
大沼公園の眺めが好きなのだ。

で、今日早速、さっちさんからプレゼントが送られてきた。
ワクワクしながら開けてみる。



「行者にんにく」がまず目を引いた!!嬉しい・・・!!!
なかなか、お目にかかれないものだ。
傷みにくいように生花みたいにして下さっていた。
それと、トラピスチヌス修道院のマダレナ(マドレーヌ)。
こちらは、とても懐かしい!!!
それに、酒好きの私にはぴったりの「ソフト焼きいかチーズ」

もう、本当に自分が旅行に行ったようで嬉しい!!
さっちさん、ありがとうございました!!
しっかり、味わっていただきます。


そして、昨日、知人からこの4月に、信州~東北と桜を求めて
旅をしてきたの・・・・ということで、お土産をいただきました。
こちらは、生もろこし餅と、ジャム・・・。
もう、我が家は食べ物で満ちているのであります。





写真は、携帯で送ってくださった岩木山と桜です。
こんなのを見ると、いきたくなりますね~~~。



スーザン・ボイルの、
25年前の映像が見つかったそうな。

彼女は、世界中からのあまりの取材攻勢に「雲隠れしている」とも
言われているが・・・・。

昔の映像はシャイな感じがするイギリスの女の子だ。
何処の国でも、おばちゃんになると・・・・と、言われそうな感じもするが・・・。


久しぶりな感じ・・・・NATOスパイ事件

2009年05月01日 | つぶやき
<NATO>スパイ活動でロシア人外交官追放
4月30日23時25分配信 毎日新聞

 【ブリュッセル福島良典】30日付英紙フィナンシャル・タイムズによると、
北大西洋条約機構(NATO、加盟28カ国)はブリュッセルに駐在する
ロシア人外交官2人がスパイ活動にかかわっていた疑いがあるとして
国外退去を命じた。

 同紙によると、追放処分を受けたのは、
ロシアのウラジーミル・チジョフ欧州連合(EU)代表部大使の息子と、
別の外交官。
2人はいずれもロシアのNATO代表部勤務だった。
同紙がNATO筋の話として伝えたところによると、
2人は外交官ポストを隠れみのに情報機関の工作員として活動していた
疑いが持たれている。

 NATOをめぐるスパイ事件としては、エストニア国防省の元高官が
ロシアにNATOの極秘情報を流していたことが昨秋に明るみに出て、
今年2月に禁固12年半の判決を受けた。
同紙は今回の追放について事件に対するNATOの「報復」
との見方を示している。

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こんな硬いニュースが好きなのか・・・・と、思われそうだが、
実は「エロイカ」で、NATOが近いものに感じられているからで、
「エーベルバッハ少佐」と「こぐまのミーシャ」が走り回っている気がするのは私だけ?

待ちに待ったGW!!

2009年05月01日 | つぶやき



別に何の予定もないが、GWに入るのがとても嬉しい。
(というか、予定がない休みが嬉しい)
いつもなら、二日のうち一日は寝て過ごしているので、
もう少し起きて過ごせる。

正直、4月に入ってから、体の疲れが溜まっていることを
感じていて、早く休みにならないかなぁ~~と、祈っていたのだ。

今年の年末年始みたいに、ゆっくり休んで、エネルギーを
ためて、気持ちを新たにして、やっていこう!!

まあ、規則正しい、無理しない生活を送って、おとなしく
休みを過ごします。