木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ヒナキキョウソウ 保険をかけている花

2019-05-22 07:48:15 | 日記

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公園に
ヒナキキョウソウの花が
咲いている。


草の中に紛れていると
見逃してしまうほど
小さい花だ。


桔梗草と言うだけあって
花色は立派な
桔梗色をしている。


決まって
茎の先端に
1輪だけ花を
つけている。


花の下には
若い果実や
種子を飛ばした果実が
残っている。


先端の花以外は
花を咲かさず
自家受精で結実する
閉鎖花なのだ。


自家受粉で
子孫を残せるなら
エネルギーを使って
花を咲かせる
必要がないように思う。


しかし
ヒナキキョウソウにとって
遺伝的多様性を維持し
強い子孫を残すため
先端の花だけは
他家受粉する道を
選んだのだ。


そのため
咲き始めの花は
雄しべが花粉を
出しているが
雌しべはまだ
機能していない。


雄しべが花粉を
出し終えると
雌しべの先端が
3つに割れ
受粉可能になる。


雄しべと雌しべの
成熟する時期を
ずらすことで
自家受粉を
うまく避けている。


他家受粉で
種子を残せないとき
閉鎖花で子孫が
残せるのは
保険のようなものだ。