MC68000 Maniacs!
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究極タイガー」は,1987年にタイトーから発売されたアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。開発は東亜プランが担当している作品です。このゲームはゲーセンでずいぶんとプレイしましたよ。現在の「弾幕ゲー」のように敵が大量の弾を吐いてきたりはしませんが,この頃の東亜プラン系シューティングには,やたら速い敵弾をやたら遅い自機でかわしまくる「切り返し」という独自のテクニックがありました。あまりに敵弾が速い(自機が遅い)ため,画面内を極力動き回って「敵の照準を外す」・・・ような感じのテクニックで,その際の「動き」をステージ毎にパターン化したものが「切り返し」です。特に「究極タイガー」は「切り返し」のテクニックに依存する場面が非常に多く,どれだけ上手く「切り返す」かがこのゲームの攻略のキモであった訳です。

1989年にタイトーから発売されたPCエンジン版「究極タイガー」は,グラフィックや操作性,音楽については結構頑張っている方だと思うのですが,攻略のキモである「切り返し」の移植が全くと言って良いほど成されていません。アーケード向けの縦画面ゲームが,家庭用テレビ向けの横画面ゲームになるにあたっての調整が非常に甘く,「切り返し」では対応できないような位置(画面の下の方)に敵が出てくる仕様になっています。これでは「究極タイガー」の面白さは無いに等しいです。敵弾を「見切り避け」するゲームとして考えれば,それなりの完成度だと言えるのですが・・・何度かプレイすると,敵の攻撃パターンがあまりにも酷い事が判ると思います。PCエンジン版「究極タイガー」は,アーケード版経験者がプレイしてはいけませんね(笑)。全くの別物です。

誤解のないように言っておきますが,ソフトの完成度は高い方だと思います。
某「OutRun2019」が,全然「OutRun」じゃない・・・ってのと同じ感じでしょうか。
ちょっと難しい別のシューティングゲームと考えれば,十分通用します。


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