MC68000 Maniacs!
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「ダライアスII」は,1990年にタイトーから発売された同名のアーケード向け横スクロールシューティングゲームの移植版です。アーケード版は,大型ディスプレイを2台使用した専用筐体バージョンと,前作「ダライアス」の筐体を流用した3画面筐体バージョンが存在しましたが,メガドライブ移植版は当然ながら1画面。画面の上下を若干削って極力画面サイズを「横長」にするよう調整が成されています。逆に,登場キャラクターのサイズが総じて小さくなってしまったようですが,ダライアスシリーズの移植版は,キャラを小さくしてでも「画面を広くする」事を優先すべきだと個人的に思うので,この改変については「○」かなと。アーケード版をやり込んだ人からするとかなり不満の残る出来だというメガドライブ版「ダライアスII」。アーケード版のプレイ経験が少ない自分にとっては,それなりに遊べる「スケールダウン版」のように感じています。

敵の出現パターンが1画面に「圧縮」されている関係からか,序盤から結構難しいです。ダライアスシリーズはかなり「覚えゲー」の要素が強いゲームなので,敵の出現パターンをちゃんと記憶する必要があるのは十分解っていますが,全部の敵が「至近距離」から出現してくるうえ,レーザー系の敵弾がえらく速いので,あっという間にシールドを削られてしまいます。初見でアローイランタンのレーザーを被弾しないようなヒトはいるんでしょうかね(笑)。一度シールドを無くすと一気に厳しくなって立て直しが非常に難しくなります。自機が撃墜されるとショット+ボム+レーザーを同時にパワーアップできるアイテムが高い確率で出現してくれますが,シールドはチャージされないため,大抵の場合ピンチな状態は解決されません。OPTION画面にて難易度設定を「イージー」に変更してもそれなりに難しいので,せめて序盤の難易度はもうちょっと下げても良かったのでは。

全体的にみていろいろと「削除」された要素が多いゲームですが,メガドラなりにかなり頑張って作られている方だと思います。ラスタースクロール処理も1面からガンガン入っていますし,操作性も良好で自機の動きが重いとか粗いとかいう事もありません。加えていうなら音楽面もかなり頑張っています。PCMが多用されている原曲をFM音源だけで再現しているので,音が若干薄っぺらく聴こえる部分もありますが,概ね「良」ではないかなと。サウンドテストモードが裏技を使わないと出ない仕様はちょっと残念。OPTION画面にデフォルトで入れて欲しかったなあ。

(裏技)
 ・サウンドテスト ・・・ ハイスコア達成時のネームエントリーで「ZTT」と登録する。

(2015/01/23修正)


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