goo blog サービス終了のお知らせ 

君は誰?64

2025-04-12 09:45:15 | 日記
鏡のある階段の踊り場に着いた。

鏡の扉は閉じられている。

扉の取っ手を引っ張る…。

開かない…。

少しほっとした。

もう、何年も前のことで、あれ以来ここには来ていない。

きっと誰かが閉めたんだ。鍵をかけて…。

だけど、誰がそんなことするんだろう…。

用務員さん?

もしかして…、『M』?



君は誰?63

2025-04-08 12:24:10 | 日記
「あの場所に行くよ」

『M』からの挑戦状みたいなコメントを受けて、"あの場所"へ行くとこにした。

日も傾き始めた午後、学校はまだ取り壊されることなく建っていた。

久しぶりに訪れた"あの場所"は、さらに荒らされていていた。

まだ夕暮れには早いと言うのに、学校の中はもう薄暗い。

直樹はまっすぐに階段の踊り場へ向かった。

もしかしたら、偶然にでも『M』と会えるだろうか。

君は誰?62

2025-04-04 10:00:46 | 日記
「こわかった」
ハッキリとした確証はないが、『M』だと思った。

「M?」

コメントに返信してみた。

数日待ったが、それに対する返信はない。

数ヶ月が過ぎ、直樹は実家へ帰っていた。

そして、ブログのことも忘れかけていた頃、ふとコメントを覗くと、

「Mだよ、時々あの場所に行くよ」

と。。。

君は誰?61

2025-04-01 09:41:55 | 日記
「学校の階段踊り場の鏡」
を、書き始めて数ヶ月経って、『M』らしい人からの反応もなく、書き終わった。

そして、数ヶ月…。

時折、興味を示してくれた読者からのコメントは相変わらずあったが、それでも、『M』にはたどり着かない。

「新しい記事を書いてください」
…と、更新を望む声もあって、次の作品にとりかかった。

それは、日々の何でもないことをつらつらと書いていた。

ん…?

「こわかった」
 
ある時、「学校の階段踊り場の鏡」の最終ページにコメントされていた。

『M』だ!

君は誰?60

2025-03-29 07:37:42 | 日記
学校の怪談ならぬ、
「学校の階段踊り場の鏡」
を、書き始めた。

松田らしき『M』が反応した同じコミュニティでの発信だから、気づいてくれることを願って。

書き始めて、半年…。ゆっくりのペースで書いていた。

「どこの学校ですか?」「うちの学校にも鏡があります」

…など、それなりの反響はあったものの、『M』らしき人はいない。

そして、ほぼほぼの一部始終を書いてしまって、もう書くこともない。

「すごいよ。おもしろい。」

書くことを前もって知らせておいた正人は、一番反応の良い読者だ。