心霊スポットと言われる廃学校を探索した直樹たちは、無事に自宅にたどり着くと、翌日は、何事も無かったかのように、学校へ向かった。
教室に向かうより早く、正人が走りよってきた。
「おい…。松田がまだ来てない。」
「え?来てない?…」
松田は、いつも登校が早い。
「やっぱり、おかしな事になっちゃったのかな…」
「………」
「帰りに、松田の家に行ってみる?」
「…そうだな。」
結局その日、松田は来なかった。
「あの…。松田は…どうしたんですか?」
直樹は、心配のあまり、とりあえず先生に聞いた。
「今朝方、熱が出たらしくて、お母さんから連絡があった。」
「…そうなんですか…」
「直樹、松田んちに行ってみよう。」