思ったより良い答えを出すマジシャン。
社長は、例のごとく、「子供が欲しいんだけど…」という質問になるのか…と思ったら、
急に質問の方向性を変えてきた。
あなたは(マジシャン)なぜ、この店によく来ていたのか?
…が知りたかったようだ。
とりあえず、『天然石は好きか?』
…と聞いた。
すると、
『天然石が人間にもたらすパワーは、まさに魔法。私も、たくさんの願い事を叶えてもらった』
『私も、ここで買ったブレスレットを着けたとたん、金運出会い運がよくなった』
そして。。。
『ショーウインドウのビリケンさんと話しをすると、未来が見えてくる』
…とまで💦
このお店へ熱い思いを一気に話した。
「ありがとうございます」
社長は、まんざらでもなさそうな雰囲気だったが、マジシャンか帰ってしばらくすると、
「いい人、いないね…」
と、つぶやいた。
「あの人、面白い人でしたね。」
「まぁ、そんな変な人ではないのはわかったけど、全然ダメ」
…たしかに…私もそう思った。
面接の一部始終を聞いていたお店の女の子が不思議そうに聞いた。
「…私的にも、あの人は苦手ですけど、お店のアイテムがすごく好きそうでしたよね」
「そこがダメなのよ💦」
「え?どうして?」
「天然石が好きなのは有難いけど、あんな熱すぎる言い方は、嫌いなのよ。あの勢いでお客さまに語ったら困る」
まぁ、そうだよね。