帰りがけに病院に寄った。
特に心配は無い…という状況だったけど、
1メートルの高さの台から落ちたので、打ち所が悪かったのか、足腰が痛い💦
まぁ、ちょっとしたアクシデントがあったが、気を取り直して、とにかく頑張ろう❗
先生に「お?やるな!」と言わせたい。
その日もまた、例のシーンの稽古だ。
ドンドン❗バタバタ❗
大きな音を立てて、Uを振り回す。
「迫力…無くなったね…。仕方ないか…、あんなアクシデントがあった後だしね」
仲間がボソッと言う。
腰が痛いせいか、思うように力が入らない💦
肝心なところで手加減をしたように見えるようだ…。
乱闘シーンは、ハラハラするような迫力で魅せたい。
だけど。。。
今度はUを怪我させてしまうんじゃないかと思うと…コワイ。
手加減をしてしまう。
手加減をしても、それがそういう風に見えなければいいのだが、そんな高度な技術は私には身についていない。
「大丈夫!大丈夫!納得行くものが出来るようになるまで何度でもやってみよう!」
Uが私の焦りを察して、優しい言葉を掛けてくれた。
「アンコ、私を突き飛ばす瞬間に、躊躇するよね。躊躇しなくていいよ。思いっきり突き飛ばしてみて!」
私の躊躇している瞬間も見抜いていた。
うん。
私を信じてくれるUの気持ちに報いるように、精一杯頑張ろう❗
ドンドン❗
足音を響かせてUに歩み寄ると、むんずとUの髪の毛をひっつかむ。
グイッと引っ張り、振り回す…と、足元が滑ったような気がした💦
一瞬、Uを突き飛ばすタイミングを間違えた‼️と思った。
危ない‼️…と、
あわてて、再びUを掴んだのがいけなかった。
二人の動きが止まった瞬間、Uの顔を見ると、流血している💦💦
やってしまった💦💦
怪我をしないように、爪を深く切ってはいたが、それでもその深爪でUの額を引っ掻いたようだ。
「大丈夫!大丈夫!」
大丈夫じゃない💦💦
自分の流血に気づいたUも、私がこれ以上動揺しないように、何事も無かったかのように、笑顔になった。
ダメだ~💦💦
このシーンだけは、出来ない💦💦
怪我をしたUよりも、私の方が泣き出しそうだ。