話しをややこしくするようなキャラクター、ルカが現れた。
「とにかく、ハルキにしつこくしないで!」
「……」
ストーカーであることは認めるけど、しつこくしているつもりはない。
ルカは、ぐいぐいとビールを飲むと、酔って饒舌に語る。
「だいたい、ストーカーなんて、この世にあるべきじゃないのよ!」
「……」
「あなたのような人間がいるから、迷惑を被って、生きにくくなるのよ!」
「おい、言い過ぎだぞ!」
カズが、慌てて割って入った。
「私…、ストーカーであることは認めますけど、ハルキ君に迷惑掛けないように生きてます。」
「迷惑なのよ!迷惑!!存在そのものが迷惑なの!」
「もう、いい加減にしろ!彼女に失礼だよ」
「ストーカーだもの、何を言ってもいいのよ!失礼なのは、彼女の存在そのものだもの!」
「おい!もう、帰れ!お前を交えて飲むつもりはないから!」
ストーカーであることを肴に、ルカは酔って侮辱しまくる。
マイさんは、滑稽なルカの姿に、途中から可笑しくなってきたが、笑わないようにこらえるのがやっとだった。